コンテナハウス施工事例

更新日:2026.02.23

オフィス/事務所

コンテナハウスのおしゃれなオフィス事例|なんちゃってブルックリン

コンテナのおしゃれなオフィス事例|板橋の倉庫+事務所(20ft×3・ハイブリッド)設計から竣工までをプロが解説。

「なんちゃってブルックリン」という、少し照れ隠しみたいな言い方から始まったプロジェクトがある。
黒いコンテナ、レンガの壁、アイアンの階段と手すり。港の倉庫街にあった“無骨さ”を、いまの仕事場として心地よく翻訳し直す。そんなデザインコンセプトで、東京都板橋区に、倉庫(給排水・配管材料)と事務所を一体化したコンテナ建築をつくった。

ブルックリンという言葉は、いつのまにか「おしゃれ」の代名詞になった。でも本当は、倉庫街の機能が変化し、空いた箱にアーティストが入り、使い方が更新されていった歴史がある。逆説的だけど、その“倉庫の終わり方”が、現代のブルックリンテイストを生んだ。だったら、倉庫と事務所をコンテナでつくるのは、ただの雰囲気づくりじゃない。物語として、筋が通っている。

黒は色ではなく、意思だ。
輪郭を強くするほど、影は深く、光は鋭くなる。
コンテナという箱は、物流のための沈黙だった。
その沈黙に、仕事の音と、コーヒーの匂いと、手すりの冷たさを流し込む。
倉庫は「しまう」場所ではなく、これからの手順を整える場所になる。
そしてオフィスは、言葉を生むための、静かな機械になる。

この建物は、20ftコンテナ3本を用いたハイブリッド工法。延べ床面積は69.43㎡、もちろん確認申請済証、検査済証まで取得している「ちゃんと建築」の実例だ。
「コンテナのおしゃれなオフィス」を探している人が、見た目だけでなく、工程・品質・工期・費用感まで掴めるように、できるだけ具体的に紹介する。

概要(プロジェクトデータ)

・所在地:東京都板橋区(前野町2丁目)
・用途:倉庫(給排水・配管材料)+事務所
・規模:延べ床面積 69.43㎡
・構成:20ftコンテナ×3本(ハイブリッド工法)
・工期:現地 約3ヶ月/設計開始から 約6ヶ月
・概算レンジ:3500万(条件・仕様により変動)
・備考:建築時の建築確認、建築完了後の検査済証 取得

建築終了後に検査を受けて確認申請通り作られていれば発行される検査済証とても大事なのでしっかり保管します

この計画で大事にしたこと

1)「倉庫」と「オフィス」を、同じ世界観でまとめる
倉庫は倉庫らしく、オフィスはオフィスらしく。普通はここで分断される。
でも今回は、業務のリアリティ(資材・材料が入る、動線が必要、汚れやすい)を受け止めた上で、空間のトーンを統一した。黒いコンテナの塊感、レンガの温度、木の床の柔らかさ。無骨と居心地のバランスを、狙ってつくっている。

倉庫は、物を眠らせる場所ではなく、未来の作業を起こす場所。
事務所は、数字や図面を並べる場所ではなく、判断を生む場所。
この二つを離さず、同じ屋根の下に置く。
それは、仕事の速度を上げるためだけじゃない。
決断と手が近いほど、現場は美しくなるからだ。

2)「コンテナらしさ」を消しすぎない
コンテナ建築には二つの道がある。「コンテナに見せない」道と、「コンテナだと分かる」道。
この物件は後者寄りだ。コルゲートの陰影、角の力強さ、金物の表情。そこにレンガや木、アイアンを重ねて“倉庫街の編集”にしている。コンテナの輪郭を残すことで、建物そのものが広告になる。

3)工程と品質を、デザインの一部として扱う
おしゃれは、仕上げ材だけで決まらない。
塗装の膜厚検査、溶接、塗装、開口部の納まり、出荷時の梱包、輸送、現地据付、基礎の精度。全部が最終の「顔」に効いてくる。今回、制作プロセスの写真が揃っているのは強い。実績ページで工程を見せられる会社は、結局、信頼が積み上がる。当社は全物件でこれらの

「なんちゃってブルックリン」を、コンテナでやる理由

ブルックリンテイストを語るなら、レンガやアイアンを並べるだけでもそれっぽくはなる。
でも“倉庫街の再編集”という本質に寄せるなら、箱の思想がいる。コンテナは、物流の箱だ。移動を前提にした規格の箱であり、合理の塊だ。

かつて港の倉庫街は、荷をほどいて仕分けし、積み替えるための巨大な装置だった。ところがコンテナ輸送が一般化すると、その仕組みは一気に変わる。箱のまま運べてしまうから、従来型の倉庫の役割が薄れていく。
空いた倉庫に人が入り、仕事場やアトリエとして使い始め、内装を更新し、文化が生まれる。
この流れを、現代の日本で、しかも“倉庫+事務所”という用途でやり直す。だから「コンテナでブルックリン」は、意外と本筋なのだ。

建物構成:20ft×3本のハイブリッド工法 

今回の骨格は、20ftコンテナ3本を基礎に、ハイブリッド工法で空間を組み立てている。
ポイントは「規格の箱をそのまま並べる」だけでは終わらせないこと。開口を取り、連結し、必要なところに梁を渡し、デッキや階段を含めて“使える動線”にしていく。特に「ハイブリッド工法」は敷地のサイズにコンテナ建築をフィットさせるためにも極めて効率のいい工法なのだ。

・倉庫としての実務性:資材の搬入出、保管、管理のしやすさ
・オフィスとしての快適性:採光、居場所、仕上げ、スタッフ動線
・外部空間:デッキと階段が、建物の表情と使い勝手を決める

コンテナは強い。でも強いだけだと硬い。

そこでハイブリッド。必要な場所だけ、構造も納まりも、いちばん合理的な方法を選ぶ。結果、無骨さが残りつつ、空間は軽やかになる。

意匠の見どころ(写真と一緒に見て欲しいところ)
・黒い外装とコルゲートの陰影
光が当たると、ただの黒じゃなくなる。面が呼吸するように表情を変える。ここがコンテナの強さ。

・レンガ壁の一点突破
倉庫街の記憶を、一枚の壁に凝縮する。黒×レンガは鉄板だけど、鉄板をちゃんと美味しく焼くのは難しい。金物、照明、サイン計画まで揃うと一気に“本気”になる。

・アイアン階段と手すり
線が建築を引き締める。階段は設備であり、看板でもある。仕上がりのビジュアルの強度が上がる。

・木デッキ
外に一歩出られるだけで、オフィスは生き返る。倉庫併設だと特に、外部の居場所が効く。倉庫には一旦この木のデッキに出てから入る方式。

階段は、ただ上がるための装置じゃない。
人が現れ、消える、その一瞬を切り取る舞台だ。
デッキは、建築が呼吸する縁側。
倉庫の実務に、外の風が一枚混ざるだけで、仕事は軽くなる。
ここで一服する時間が、明日の段取りを、そっと整えていく。

・室内のトーン
“倉庫の無骨”と“オフィスの清潔”の中間を狙う。床、壁、建具金物。触るところの質感が、居心地を決める。室内のドアの衣装にも気を配る。

ブルックリンとは、スタイルではなく、転用の哲学だ。
役割を終えた倉庫が、もう一度、誰かの仕事を支える。
古い煉瓦は、過去の誇りを抱えたまま、今の時間に照らされる。
鉄は硬い。だが硬いからこそ、木の柔らかさが生きる。
この建物は「それっぽさ」の模倣ではない。
倉庫の記憶を、現代の運用に合わせて再編集した、ひとつの答えだ。

製作プロセス(工程を理解していただくために)
当社の物件はどの物件も、工程写真が揃っているのが最大の武器だ。実績ページでは「完成写真」だけでなく、「どう作ったか」を見ていただく方が、皆さんの建築に対する理解が上がる。

ここでは代表的な流れをまとめます

1)設計・要件整理(全体6ヶ月の前半)
・用途の確認:倉庫(給排水・配管材料)+事務所
・必要動線:搬入、保管、スタッフ導線、来客導線
・必要性能:シャッター/扉、施錠、耐久、メンテ性、照明計画
・外観コンセプト:「なんちゃってブルックリン」=倉庫街の編集

2)工場製作(鉄骨・開口・溶接)
・躯体の加工
・連結部、補強部の製作
・開口(サッシ・扉)まわりの納まり
・溶接工程の管理
ここが雑だと、最後に全部が顔に出る。だから工程写真は“品質の証拠”です。トレーサビリティという言葉があります。どこへ戻ってもその時の加工の質がわかるようにするためです。

3)塗装・検査(膜厚検査など)
黒はごまかしが効かない色だ。下地と塗りが揃って初めて、黒が締まる。
膜厚検査など、数字で語れる品質管理は、実績ページで明記しています。閲覧者がプロ寄りでも納得するし、一般の人にも「ちゃんとしてる感」が伝わると思います。

4)梱包・搬出
・サッシや部材の養生、固定
・輸送時の傷リスク管理
“現地で組む”のではなく“現地で据える”。この思想がコンテナ建築のスピードを支えるのです。

5)現地:基礎・土間・据付(現地3ヶ月)
・地盤・仮設
・配筋、アンカー、土間コンクリート
・クレーン据付、レベル調整
・連結、外部階段・デッキ施工
狭小〜中規模の敷地では、据付日が山場になる。ここを乗り切ると一気に建築が立ち上がる。

6)内装・設備・仕上げ
・倉庫としての実務設備(給排水・配管材料の運用に合わせる)
・オフィスとしての仕上げ(壁、床、照明、建具)
・サイン、外構(植栽含む) サインデザインは見落としがちな部分、ここもきっちり仕上げます
完成写真で一番目立つのは外構だったりする。だから最後の数パーセントを丁寧にやる。

工期と費用感

工期の目安
・ONE_OFFでは設計開始から完成まで:約6ヶ月
・ONE_DESIGNなら、設計の選択から完成まで約4ヶ月
・現地工事:約2〜3ヶ月(物件の内容により変動します)
コンテナは「早い」と言われる。でも本当に大事なのは、早いことより“読める”こと。工程が読みやすいのは、事業者にとって正義だ。

概算レンジ(予算配分)


・この物件では、約3500万(仕様・敷地条件・設備要件で変動)
費用は、コンテナ本体だけで決まらない。設計、基礎、設備、デッキ階段、外構、内装、検査対応まで含めて初めて建築になる。
実績ページでは「このくらいの規模感でこのレンジ」という実例が、読む方の判断材料になると思います。

建築確認済証、検査済証のある「コンテナ建築」という安心

コンテナ建築は、ときどき誤解される。
「置いただけでしょ?」「簡易でしょ?」と。
当社の案件は違う。延べ床面積69.43㎡、当たり前だが検査済証まできちんと取得している。つまり、設計も施工も、ちゃんと建築として成立させ血統書つきの建築として完成させている。
“おしゃれ”の土台に、法と品質がある。これが一番強い。

建築は、詩だけでは立たない。
数字と線と手続きが、静かに背中を支える。
検査済証は、自由の証明書だ。
好きにやるために、ちゃんとやる。
この当たり前の強さが、空間の“粋”を守る。

この物件のプロセスの確認はこんな方におすすめ

・資材倉庫と事務所を一体化したい
・見た目も妥協したくない(社屋がブランディングになる業種)
・工期を読みやすくしたい
・コンテナのおしゃれなオフィスを、実例ベースで検討したい
・将来の増設や運用変更も視野に入れたい

黒い箱は、街に対して強い輪郭を持つ。
けれど中に入ると、不思議なくらい静かだ。
仕事とは、雑音を減らし、必要な音だけを残す編集作業だと思う。
このコンテナオフィスは、倉庫の合理と、居場所の温度を、同じ線で描いた。
明日の段取りが、少しだけ好きになる。
そんな建築でありたい。

よくある質問(FAQ)

Q1:コンテナで「おしゃれなオフィス」にできますか?
A:できます。コツは、コンテナの輪郭を活かすか消すかを最初に決め、素材(黒・レンガ・木・金物・照明)を少数精鋭で統一すること。工程精度が低いと、仕上げでおしゃれに見せるのが難しくなります。

Q2:倉庫兼事務所だと、使いにくくなりませんか?
A:動線計画次第です。搬入出の導線と、スタッフ・来客の導線を分け、外部デッキや入口の“顔”を整えると、倉庫感を残しつつオフィスとして成立します。

Q3:工期はどのくらい見ておけばいい?
A:この実例では設計から約6ヶ月、現地工事約3ヶ月です。敷地条件、設備要件、確認申請の有無で前後しますが、一般的な在来工法より工程が読みやすいのが利点です。

Q4:費用はどれくらいかかりますか?
A:この規模では概算3500万レンジです。コンテナ本体、基礎、設備、内装、外部階段・デッキ、外構、検査対応まで含めた建築費として捉えるのが現実的です。

Q5:検査済証は取得できますか?
A:計画条件と設計・施工の整え方によりますが、当社の物件は全て確認申請を通し、申請通りに施工をし、検査済証を取得しています。法規・構造・設備・防火などを前提に、最初から「建築」として組み立てることが重要です。

「倉庫+事務所を、コンテナで“ちゃんと建築”として成立させたい」
そんな方は、敷地条件と用途を教えてください。計画の方向性、必要な手続き、概算の考え方まで、最短ルートを提示します。
・無料相談:計画整理(30分)
・概算たたき台:敷地、用途と規模が決まっていれば提示可能
・対応エリア:全国対応

工事→完成までの解説画像

建設現場では敷地、基礎の準備

東京都板橋区でのコンテナオフィス兼倉庫の現地工事(仮囲い・地盤準備)
東京都板橋区でのコンテナオフィス兼倉庫の現地工事仮囲い地盤準備
地盤改良(地耐力が足りない時は強化します)
地盤改良地耐力が足りない時は強化します
敷き砂利_杭の頭とそろえます。
敷き砂利杭の頭とそろえます
鉄筋の敷設とアンカーの設置をします
鉄筋の敷設とアンカーの設置をします
基礎のコンクリート打設
基礎のコンクリート打設

一方でコンテナ工場では

20FEETコンテナの部品加工(材料の切り出しと、溶接部の「開先」切削とその検査
20FEETコンテナの部品加工材料の切り出しと溶接部の開先切削とその検査
20FEETコンテナの部品加工(必要な部分の溶融亜鉛メッキ加工<錆対策>)
20FEETコンテナの部品加工必要な部分の溶融亜鉛メッキ加工<錆対策>
20FEETコンテナの溶接組み立て
20FEETコンテナの溶接組み立て
内装下地(LGS)の取り付けと、断熱材_現場吹付発泡ウレタンの吹き付け
内装下地LGSの取り付けと断熱材現場吹付発泡ウレタンの吹き付け
20FEETコンテナの躯体をサンドブラストで綺麗にした後塗装工程
20FEETコンテナの躯体をサンドブラストで綺麗にした後塗装工程
塗装工程の後、塗膜の厚みが規定以上の厚みがあるかどうかを計測します(膜厚検査)
塗装工程の後塗膜の厚みが規定以上の厚みがあるかどうかを計測します膜厚検査
膜厚検査は溶融亜鉛メッキ箇所にも行います
膜厚検査は溶融亜鉛メッキ箇所にも行います
出荷準備前に「仮組み」を行います。設計通り加工され、組み立てに問題がないかどうかの確認です
出荷準備前に仮組みを行います設計通り加工され組み立てに問題がないかどうかの確認です
出荷準備_現地で使う部品をコンテナ内に格納します(パッケージディール)
出荷準備現地で使う部品をコンテナ内に格納しますパッケージディール
出荷前に養生を行いますこの後さらにブルーシートで保護し出荷となります

 再び建設現場での作業になります

外貨ヤードに輸入されたコンテナは税関を通過して「輸入許可」を取り、現場に運びます。

現場の基礎に設置工事が始まります。ラフタークレーンでの作業になります。
現場の基礎に設置工事が始まりますラフタークレーンでの作業になります
ラフタークレーンでコンテナを吊りミリ単位で正確に設置します
ラフタークレーンでコンテナを吊りミリ単位で正確に設置します
ハイブリッド工法の部分の鉄骨も取り付けます
ハイブリッド工法の部分の鉄骨も取り付けます
その他の部品も取り付けられ、全体が組み上がっていきます
その他の部品も取り付けられ全体が組み上がっていきます
全体が組み上がったら、内装工事が進んでいきます。
全体が組み上がったら内装工事が進んでいきます
内装工事が進みます
内装工事が進みます
内装工事が整っていきます
内装工事が整っていきます
外部の化粧も進み、照明器具や、サイン工事も進んでいきます
外部の化粧も進み照明器具やサイン工事も進んでいきます
特別にデザインされた建具や仕上げも進んでいきます
特別にデザインされた建具や仕上げも進んでいきます
コンテナらしい表記もつきます。
コンテナらしい表記もつきます
完成いたしました。完了検査を受けて「検査済証」(重要書類_きちんと保管しましょう)をもらいます。
完成いたしました完了検査を受けて検査済証重要書類きちんと保管しましょうをもらいます

 設計者からのメッセージ

「なんちゃってブルックリン」──そう言いながら、実はけっこう本気だ。

この物件のデザインコンセプトは、まさにそこにある。
ブルックリンという言葉を聞くと、レンガ壁、黒鉄の手すり、むき出しの梁、エジソン球の鈍い光、古い木の床。そんな“味”を思い浮かべる人が多いだろう。でも、その味は最初から「おしゃれ」として生まれたわけじゃない。むしろ逆で、都市が置き去りにした場所の、必然の結果として生まれた。

ブルックリンは、かつて港の倉庫街だった。海と鉄道と道路が交差し、荷が集まり、人が働き、巨大な倉庫が街の骨格をつくっていた。ところがコンテナ輸送が世界の標準になると、港の物流は変質する。荷物はバラで倉庫に入って整理されるものじゃなく、コンテナという“ひとつの箱”のまま、積み替えられ、運ばれ、通過していく。つまり「倉庫」という中継地点が要らなくなる。倉庫街は、機能を失う。街は静かになり、空っぽのボリュームだけが残る。

逆説的だけど、そこから始まったのが“ブルックリン的”な感性だった。使い道を失った倉庫は家賃が下がり、広くて天井が高くて、多少うるさくても文句を言われにくい。そこにアーティストたちが入り、アトリエとして使い始める。作品をつくるための空間が、生活や表現の舞台になる。

最低限の改装だけで、壁や床や配管や梁は残す。残してしまう、というより、残すしかない。でもそれが結果として、素材の生々しさと、ラフな合理性と、妙な色気を生む。無骨なのに、どこか洗練されていく。その積み重ねが、いつしか「ブルックリンテイスト」と呼ばれる“スタイル”になった。

そして今回の物件は、そのスタイルを、さらにもう一段ひねっている。ブルックリンを模した倉庫風の空間を「コンテナで」つくる。ここがポイントだ。倉庫街が機能を失った原因はコンテナだったのに、今度はコンテナが倉庫の空気をまとって復活する。因果がねじれて、物語が輪になってつながる。だから面白い。

黒い箱体、鉄のフレーム、レンガのアクセント、ライティングの陰影。どれも“雰囲気”のためにあるようで、実は「素材が語る」ためにある。コンテナのコルゲートは、ただの外壁じゃない。物流のDNAの表現だ。鉄とリベットと塗装の厚みが、働く建築の匂いを残す。そこへ木のデッキや植栽を合わせると、硬さが引き立ち、場が人に寄ってくる。倉庫の冷たさが、居場所の温度になる。

「なんちゃって」と言うのは、照れ隠しでもいい。だけど本質は、テイストの模倣じゃない。失われた機能の跡地から文化が生まれた、あの歴史の構造を、コンテナ建築で再編集することだ。

倉庫が終わり、アトリエが始まり、デザインが生まれた。
そしていま、コンテナがその物語をもう一度、別の形で走らせる。

この物件は、その“逆説の美学”を、ちゃんと建築にしている。コンテナは運ぶ箱であり、同時に、都市の記憶を運ぶ箱でもある。ブルックリンを真似たのではなく、ブルックリンが生まれた理由ごと、こちら側に持ってきた。だからこそ、この黒いコンテナは、ただの黒じゃない。時間と機能と欲望の、深い黒だ。

お読みくださりありがとうございました。
設計から施工までのプロセスなどお分かりいただけたかと思います。

オフィスだけではなく「住宅」「宿泊施設」「店舗」なども機能は違いますが建設のプロセスは同じです。
他の用途の仕事もご覧ください。

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