コンテナハウス施工事例
更新日:2025.06.01
住宅
MIKAN(未完)HOUSE
Fujiyama_Mikan(未完)_Projectもうすぐ引渡し
間も無く「当社施工範囲終了」してお施主様に「未完成品」の建物をお渡しします。
お施主様の施工予定内容
1.Living roomの壁に「古材」を貼ってレトロなイメージで作り上げます。
これは実際に「古材」をさらに貼り重ねます。現状は「コンパネの下地」まで当社施工になっています。
2.天井などの仕上げに「古材風になる塗装」を施します。
古材風の顔料の塗装ではなく「酸化」させて「古材」にしてしまうという方法
3.床の「フローリング」を貼ります
(置き敷きのフローリングを敷くそうです)
4.システムキッチンを入れます
TOSTEMのシステムキッチンを別途頼まれたそうです
5.洗面台を取り付けます
お好きなレトロ感のある洗面台を探してこられたそうでそれを取り付けるそうです
6.ユニットバスを自分手配で施工します
TOTOのユニットバスを別途頼まれたそうです
お施主様支給というのは受けておりません。責任施工で行うためには施工をするのであれば「モノ」は支給はありません。モノを入れるならは「自分で手配、自分で施工」など取り付けまで自分でどうぞやってください。
Fujiyama_Mikan(未完)_Villaは素晴らしくMIKAN
「雁行する建築」と、「未完」という意志_MIKAN(未完)HOUSEの精神論
建築は、いつも「完成」と呼ばれる場所を目指す営みです。図面を引き、工事を重ね、部材を選び、最終的には「引き渡す」という区切りがある。けれど、本当に建築は完成するのでしょうか?人が住みはじめた瞬間に、思わぬ動線ができ、光の入り方が語りはじめる。家具が運び込まれ、声が響き、季節が建築に触れていく。そうして建築は、住まい手や時間の手によって、**“未完のまま育ちつづける場”**となるのです。
MIKAN(未完)という名に込めたこと
「MIKAN(未完)HOUSE」は、その思想そのものを名前にしているプロジェクトです。私たちは、「完成された建築」よりも、「開かれた建築」をつくりたいと思いました。
• 設計者がすべてを支配しない。
• 住まい手が手を加えられる余地を残す。
• 季節や風景とともに、変化しつづけられるように。
未完であることは、欠けていることではありません。むしろそれは、未来への余白であり、住まい手への信頼であり、建築を時間と共に生きるものとして捉える哲学です。
雁行という構え:ズレを内包する秩序
MIKAN HOUSE のプランは、垂直にも、水平にも「雁行」しています。

それは、単なる形の遊びではなく、建築に揃いきらない優しさを与える意図的な構成です。
水平の雁行
水平方向のずれは、棟と棟の間にリズムを生み出します。それぞれの空間が視線や風を外し、ほどよい距離感をもって並ぶことで、「他人の気配」と「自分の居場所」が絶妙に共存できるようになります。
まるで集まって飛ぶ雁の隊列のように。隣と少しずつズレながらも、全体で同じ方向へと進んでいる。

垂直の雁行
垂直方向にも、フロアを半階ずらすことで、空間同士が緩やかにつながります。視線は遮られながら、空気は通り、音は柔らかく響く。階段で区切られた空間ではなく、段差で溶け合う関係性。こうした「ズレ」は、建築に“言葉にならない余白”を与えます。そこに人が立ち止まり、息をつき、生活という営みを差し込めるようになる。
雁行 × 未完 = 建築の生命
雁行は、「揃わなさの中の秩序」であり、未完は、「終わらなさの中の可能性」です。このふたつが重なるとき、建築は、『一枚岩の構造物ではなく、「変化を前提とした生きもの」』になります。それはまるで、旅の途中の鳥たちのようです。
風向きに応じて列を組み替えながら、それでも遠くへ向かって飛びつづける。建築もまた、完成した瞬間から「生活という旅」に出ていく。それを受けとめる柔軟さと、変化に寄り添う構えを持ちたい—。それが、MIKAN HOUSEという建築の根底に流れる精神です。

MIKAN HOUSEとは、「まだ終わらない建築」
あなたがセルフビルドで手を加えたとき。誰かが住まい方を変えたとき。庭に木が育ち、子どもが走り、壁が塗りかえられたとき。そのすべてが、建築を続編として更新する行為になります。だからこそ私たちは、建築を「完璧に仕上げること」よりも、「未来に手渡すこと」を目指しました。
MIKAN HOUSEは、未完成ではない。未完であることを選びとった建築です。
風に応じて飛びかたを変える雁のように。人とともに生き方を変えていく家。
今日はクライアントも現場に来られました。様子が日々変わる建物と敷地の様子を見て、
今、湧き上がる外構のプランを語っていました。見え始めたのですねあなたの庭が。そうやってMIKAN(未完)HOUSEは命をもらっていく。
そのズレを、その未完を、ひとつの思想として抱きしめる家。それが、MIKAN(未完)HOUSEです。

この「MIKAN(未完)HOUSE_002_FUJIYAMA_MIKAN_PROJECTは実は「LAYDOWV20FEETX3台」です。そうなった時の、普通のコンテナのHiCubeX3台で作った時との一番の違いは「面積」です。
元々LAYDOWN CONTAINERの平面的プロポーションは短て側のサイズが2700mm程度ありますので、とてもヒューマンスケールで使いやすい寸法です。その結果面積もノーマル使いのコンテナ3台であれば40㎡強くらいなのに対し、このパターンでは3台で概ね50㎡になります。同じコンテナ3台でも10㎡も床面積が違ってきます。タイニーハウスとしてはちょうどいいサイズです。