コンテナハウスコラム

四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。

更新日:2025.10.27

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保存版:「基地」という名の自由_コンテナガレージハウス。

コンテナガレージハウスが生み出す最強のライフスタイル

■ コンテナハウスとガレージが出会うと、何が起きるのか? 

「コンテナガレージハウスをつくりたい」と言うと、ちょっと驚かれることがあります。「え、あのコンテナで家つくるの?しかもガレージ付き?」って。でもね、それこそが現代の新しい住宅革命なんです。私たちが提案するのは、ただのコンテナ住宅ではありません。ガレージを中心に据えた、人生の基地です。なぜ「コンテナ」なのか?なぜ「ガレージ」なのか?その問いに、真っ向からロックに答えてみましょう。

■ 建築用コンテナは「住める箱」。ガレージと融合して最強になる。

まず大前提として使っているのは、中古の輸送用コンテナではありません。
私たちが扱うのは、建築用に新造されたコンテナ。つまり最初から「住むための器」として設計されたプロフェッショナルな建築素材です。
断熱性能が高い(吹き付け発泡ウレタン断熱)
結露しにくい(上記によりスキマがないので取りこぼしがない)
腐食しにくい(結露が起こらないから腐食が始まらない)
建築基準法にも完全対応(JIS鋼材、建築用構造材)
この「建築用コンテナ」をベースにすれば、本当に住めるガレージ付きの家が実現できます。しかも移設・増築もOKな可変建築。これ、かなりのアドバンテージです。

■ デュアルコア構造で、「実用性と感性」が両立する

コンテナをガレージに──誰もが一度は考えます。でも、幅が狭い輸送用コンテナに車を入れると、人が乗り降りできないんですよ。車は入るけど、人が降りられない。これは致命的です。
そこで私たちが開発したのが、デュアルコア構造のコンテナガレージハウス。
左右に建築用コンテナを1棟ずつ配置
中央に開放的なガレージスペースを在来工法で作り上げます。
両側には居住空間・趣味部屋・書斎・ワークスペース
愛車がど真ん中に鎮座し、周囲に暮らしが広がる。これはもう、ガレージライフの理想形です。
デザインも機能性も兼ね備えたこの構造は、「ただのおしゃれなガレージハウス」では終わらない、思想を持った建築なんです。

■ 「ガレージが主役」という逆転の発想

通常の家は、リビングが主役で、ガレージはどこか端っこ。でもこのコンテナハウス ガレージ付き住宅では、ガレージが人生の中心です。
そこは愛車を保管する場所であり、整備する場所であり、『自分が籠って何かを生み出す「創作の巣」』でもある。
つまり、趣味も仕事も人生も全部ガレージから始まる。私たちはそれを「ベース=基地」と呼んでいます。
毎朝、シャッターを開けて日光を浴びる愛車を見てから仕事に行く。そんな暮らし、ちょっと憧れませんか?

■ 美意識はディテールに宿る──だからこそ、”おしゃれ” は本気でやる

このガレージハウス、見た目も抜かりなしです。
機能性だけでなく、「コンテナ建築の魅力」として最も大事なのは、美しさとカッコよさの共存。
外壁:マットブラックのコンテナボディでシャープに
アクセント:真っ赤なドアが「攻め」の個性を発揮
内装:木目の床+モルタル調の壁で、ぬくもりと無機質のハイブリッド
照明:間接照明を駆使した、上質なライティング空間
「工場みたいなコンテナじゃないの?」と聞かれたら、写真一発で黙らせられる美しさです。
この住宅は、“ただの箱”を超えて、一点物のクラフト建築へと昇華しています。

 ■ 「人生を格納する器」としてのガレージハウス

この建築は、「住む」「保管する」「整備する」だけじゃない。自分のスタイルを表現するための器です。
朝は光に包まれたガレージでコーヒーとクルマを眺め
昼は書斎でリモートワークし
夜は工具を握って愛車をいじる
休日はウッドデッキでバイク仲間と語り合う
これが、ガレージと暮らすということ。効率や家事動線では語れない、”濃い時間” がここにはあります。
しかもこのコンテナハウス、将来的な拡張・移動も可能。住まいが人生に合わせて進化する。まさに、ライフスタイルに寄り添う器です。

■ 結論:コンテナガレージハウスは、「人生を主役にする」ための建築だ

このコンテナ住宅は、単なるガレージでも、ただの住まいでもありません。
それは、自分の生き方を、自分の手でデザインするための舞台装置です。
「誰かの間取りに合わせて暮らす」のではなく、「自分だけの基地を、自分の思想で建てる」。
それが、最強のガレージハウスという選択肢です。
機能性
美意識
可変性
自由度
そして、誇り
このすべてを備えた空間から、あなたの物語が始まります。

 ガレージハウスのQ&A

Q1. コンテナガレージハウスって、本当に「住める家」なんですか?

A. はい、きちんと「家」として住めるように設計された建築用コンテナを使っています。
断熱材(吹き付け発泡ウレタン)・サッシ・防水・防錆など、一般住宅と同じレベルで計画し、建築基準法にも対応しています。見た目はコンテナでも、中身はしっかり“住める家”です。


Q2. 建築確認やローンは、普通の住宅と同じように通りますか?

A. 基本的な流れは通常の住宅と同じです。
建築用新造コンテナ+構造計算+確認申請というプロセスを踏むことで、「れっきとした建築物」として扱われます。 住宅ローンについても、金融機関によって条件は異なりますが、一般的な戸建てと同様に取り扱い可能なケースが多くなっています。


Q3. どんな車種まで対応できますか? フェラーリやSUVでも大丈夫?

A. 車種や台数に合わせてガレージ寸法を設計します。
このデュアルコア型コンテナガレージハウスでは、

  • ロー&ワイドなスポーツカー

  • ハイルーフのSUV

  • バイク複数台との組み合わせ
    なども、設計時にクリアランスを確保すれば対応可能です。
    「この車を絶対に入れたい」という一台があれば、最初の打ち合わせでぜひ教えてください。


Q4. 暑さ・寒さ・音は大丈夫? コンテナって夏はサウナになりませんか?

A. 「コンテナだから暑い・寒い」は、きちんと設計すれば誤解になります。

  • 吹き付け発泡ウレタンによる高断熱化

  • 窓位置・庇・通風計画で夏の日射をコントロール

  • 必要に応じた防音・吸音仕上げ

を行うことで、一般的な高性能住宅に近い室内環境をつくることができます。
ガレージ側も、エアコンやスポット冷暖房・換気計画を組み合わせれば、作業しやすい温度帯をキープできます。


Q5. 海沿いや雪国でも建てられますか?

A. はい、むしろコンテナのタフさが活きるフィールドです。

  • 海沿い:防錆仕様の塗装・ディテールを強化し、定期メンテナンスの計画を立てて対応

  • 雪国:地域ごとの積雪荷重に合わせて構造設計し、屋根形状・排雪計画を含めてデザイン

といった形で、ロケーションごとの条件を前提にした設計を行います。
「このエリアで実績ありますか?」というご相談も、個別にお答えします。


Q6. 将来、増築やレイアウト変更はできますか?

A. まさにそこがコンテナガレージハウスの得意技です。
コンテナユニットを前提にしているため、

  • 片側のコンテナを増設して部屋数を増やす

  • デッキやテラスを後から追加する

  • ガレージ幅を広げる増築を検討する

など、ライフステージに合わせた“進化” がしやすい構造です。
最初から「将来こうしたい」という希望があれば、計画段階でその余白も織り込めます。


Q7. 引っ越しや土地の売却のときに、建物ごと移動することはできますか?

A. 技術的には「移設」は可能ですが、条件付きです。
コンテナ自体はモジュールなので、解体・搬出・再設置という流れで、別の土地に移すことも検討できます。
ただし、

  • 基礎をどう処理するか

  • 道路状況・クレーン搬入の可否

  • 新しい土地での法的条件

などを含めて個別の検討が必要になります。
「いざとなったら動かせるポテンシャルがある建築」として捉えていただくのが現実的です。


Q8. 予算感はどれくらいを見ておけば良いですか?

A. 土地条件・サイズ・仕様によって大きく変わります。

  • コンテナの本数や長さ

  • ガレージのスパン・天井高さ

  • 内装グレード・設備(空調・水まわり)

  • 外構(デッキ・アプローチ・フェンス等)

によって総額が上下しますので、まずは「やりたいこと」と「おおよそのご予算」を教えていただければ、方向性をご提案します。
「この写真の感じで、ざっくりだとどのくらい?」といったご相談も歓迎です。


Q9. ガレージ部分でのエンジン音や作業音は、近隣に迷惑になりませんか?

A. 計画次第で、かなりコントロールできます。

  • 道路・隣地との位置関係を配慮した配置計画

  • 壁・天井の防音・遮音補強

  • シャッターや窓の種類の選定

などによって、音の抜け方をデザインすることが可能です。
「夜も作業したい」「音楽をかけたい」など、ライフスタイルに合わせた防音レベルもご相談ください。


Q10. 相談から完成まで、どんな流れになりますか?

A. 大まかな流れは次のようになります。

  1. お問い合わせ・ZOOM相談
     やりたいこと・車種・土地の有無・ご予算感などをヒアリング

  2. ラフプラン・概算見積り
     デュアルコア構造をベースにした間取りと、おおよその費用感をご提案

  3. 基本設計・実施設計
     細かな寸法・仕様・設備計画・構造設計を詰めていきます

  4. 建築確認申請・各種手続き
     法規チェックと審査を経て、工事のGOサインへ

  5. 製造・施工
     コンテナ製作+現場工事を進め、ガレージ・内装・外構を仕上げます

  6. お引き渡し
     設備説明・メンテナンスのポイントをお伝えして、いよいよガレージライフのスタートです

まずは、ZOOMで雑談レベルのところからでもOKです。
「こんなガレージ、できますか?」という一言から、プランづくりは始まります。


 建築用コンテナでガレージハウスをご検討中の方へ
このページでご紹介しているのは、実際に私たちが手がけた【完全オリジナルのコンテナガレージハウス】です。写真・実績紹介・間取り案など、ご希望があれば個別にご提供可能です。ぜひ問い合わせページからご相談を開始してください。

記事の監修者

大屋和彦

大屋和彦

九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。

1995年よりコンテナハウスの研究を開始。以後30年間にわたり、住宅、商業施設、ホテル、福祉施設など300件以上のプロジェクトに携わる。特にホテルをはじめとする宿泊施設型コンテナハウスの設計・施工に圧倒的な実績を誇る。商業施設、住宅分野にも多数の実績があり、コンテナハウス建築業界で幅広く活躍している。