コンテナハウスコラム
四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。
更新日:2025.06.01
コンテナハウスの値段・相場
読み物
コンテナハウスの価格を考える
もくじ
当社の「3つの商品群」で考えてみます
MIKAN(未完)HOUSE
当社の中では最もリーズナブルな価格帯になるコンテナハウスです。それは「ご自分でセルフビルド」していただく部分があるからです。建築の世界は「専門職人」さんが活躍する部分がとても多く、その分「人件費」が占める割合の多い世界です。
それゆえご自分でできるところがあるならばそこは大きくコストダウンできるところでもありますし、ご自分の世界を作り込むことが出来る魅力的な部分でもあります。

“暮らしを自らの手で育てたい人へ”価格は300万円台〜2000万円台が中心。基礎的なコンテナユニットに断熱、開口、水回りなどを施したモデル。DIYに対応した仕様で、住まい手自身が手を加えながら完成させていくスタイルです。
小屋、離島移住、週末ハウスなどに最適。この住まいは、「未完」であることが前提です。完成させるのは、暮らし手の手、そして時間。ただ、一般の方では大きな「ハードル」になる「建築確認申請手続き」が付属しています。ご自分でセルフビルドを行う部分が大きければ安くなっていきます。
いくつかのティピカルなタイプが計画されていますのでその中から選んでいきます。適切なタイプがない場合は当社が「MIKAN(未完)HOUSE」として適切なタイプと判断しましたら「新しい商品」として設計をおこします。その場合は設計料は「新規対応価格」ではなく「企画タイプと同じ価格」分のみをいただくのでリーズナブルです。
ONE DESIGN(規格デザインのタイプ)
“確かな機能と美学を求める人へ”。価格帯は1000万円〜5000万円程度。20〜100㎡ほどの住空間を、洗練されたプロダクトとして設計・量産。規格化されたONE DESIGNの設計モデルが存在します。

住宅としての建築確認申請にも対応し、水回り・断熱・換気なども完備。住まいとしての性能と、空間としての品位を両立したモデルです。「タイニーハウス」としての完成度と美しさを、反復可能な設計思想で。山間部・都市郊外・離島など、多様なロケーションに適応します。
MIKAN(未完)HOUSEと同じように「いくつかの標準設計タイプ」が存在しますが、MIKAN(未完)HOUSEと違うところは「すべて仕上げてお引き渡しする」という完全施工タイプです。
ONE OFF(完全オーダータイプのオリジナルデザイン)

“世界に一つだけの空間を望む人へ”価格帯は1500万円〜1億円超。(大きさと内容次第)設計から構造、素材、ランドスケープにいたるまで全てが自由設計。住まい手や用途(住宅・店舗・宿泊施設など)に応じて、一度限りの“舞台”を組み上げます。建築というより、ひとつの芸術作品。世界にただひとつの、建築による物語を形にします。ONE OFFは、建築とともに生きる人への献辞。「設計すること=生き方を問うこと」でもあるのです。聞き慣れた言葉で言うなら「デザイナーズ物件」で、あなたのためにオリジナルコンテナアート作品を作ります。当社では最も一般的な対応タイプで、その企画力で成長してきた企業です。
補足的費用について
どのモデルでも、敷地の条件や工事の範囲により、以下のような費用が追加されることがあります:
•基礎工事/設置(100万〜500万円程度)
•上下水道・電気引込工事(80万〜150万円)
•デッキ・外構(100万〜200万円以上)
•設計・申請業務(100万〜500万円)
特に「建築確認」を要する住宅モデルでは、申請関連の整備や敷地対応が必要となります。
最後に:価格とは、思想のかたち
私たちが扱うのは「安価な箱」ではありません。それは、生き方と場所の関係を編むひとつのシステムであり、時間と空間の提案でもあります。どこで、誰と、何をして生きたいか。その問いに本気で向き合う人のために、私たちは「価格」という言葉の中に、建築の思想を宿らせ、それを「見積書」と言うカタチできちんと提案しご納得いただきながら進めています。価格には「その背景」があり・明文化されて行きます。「安さ」も必ず「その背景」があり、お安く出来るところはお安くして行きます。
ポイントは、
コンプライアンスを守り、お施主様の資産として「安心安全」な建築物を構築し、最も最適化された状態でその空間を楽しんでいただくという方向性を守っています。
記事の監修者

大屋和彦
九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。