コンテナハウスコラム
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リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。
更新日:2025.12.21
01_はじめてのコンテナ
12_MIKAN(未完)HOUSE
コンテナハウスのMIKAN(未完)HOUSEとは何か?
コンテナハウスの安心と自由を両立する設計思想
MIKAN(未完)HOUSEに関心はあるが法規や費用が不安と感じる方に向けて、安心を先につくり自由を育てる設計思想と建築確認や省エネの考え方、セルフビルドの進め方が実例からわかります。
もくじ
MIKAN(未完)HOUSEが呼び覚ます作るDNA

セルフビルドでも安心を先につくれるのはなぜ?
結論から言えば、MIKAN(未完)HOUSEが「セルフビルドでも成立する」のは、安心を後回しにせず、最初に設計しているからです。
一般にセルフビルドという言葉からは、「全部を自分でやる」「失敗は自己責任」という不安が先に立ちがちです。しかしIMCAは、その前提自体を見直しています。危険や判断ミスが起きやすい領域を、あらかじめプロの設計と施工管理で固めておく。それがMIKAN(未完)HOUSEの出発点です。
具体的には、建築基準法に適合した建築用コンテナの設計、建築確認申請、基礎・据付・構造計画、電気や給排水の中枢部分など、「後からやり直しが効かない部分」を最初に完成させます。ここを自力で行うことは、時間的にも技術的にも大きなリスクを伴います。だからこそIMCAは、セルフビルドの自由度を守るために、あえて制御すべき部分を明確に切り分けています。
コンテナで本当に安心して建てられるのでしょうか、と疑問に思う方も多いかもしれません。IMCAでは、日本の建築基準法を満たす専用コンテナを自社で開発し、住宅から宿泊施設、医療福祉施設まで実績を重ねてきました。その積み重ねが、「自分で手を動かす楽しさ」と「建築としての安全性」を両立させています。まずはモデルルームで、その考え方を体感してみてください。想像よりずっと現実的だと感じられるはずです。

未完という設計思想が自由度を広げる理由
MIKAN(未完)HOUSEにおける「未完」とは、未完成や妥協ではありません。結論として、それは暮らしを止めないための設計思想です。完成をゴールに設定してしまうと、その瞬間から建築は変化を受け入れにくくなります。一方で未完を前提にすると、住まいは時間とともに更新される存在になります。
理由は明確です。人の暮らしは、計画通りには進みません。家族構成、仕事、趣味、使い方は必ず変わります。IMCAは長年の施工経験から、「最初に全部決めきらないほうが、結果的に満足度が高い」ケースを多く見てきました。そこで、構造や法規といった変更できない部分を確定させ、内装や使い方は後から育てられる余白として残します。
例えば、床や壁の仕上げ、造作家具、照明計画、デッキや外構などは、住みながら少しずつ手を入れることができます。これにより、住まいが「完成品」ではなく「自分の記録」になっていきます。ただし、自由度が高い分、方向性を見失う可能性もあります。そのためIMCAでは、施工指導や設計の考え方を共有し、自由が無秩序にならないよう支えています。未完という考え方に共感できたとき、家づくりはもっと楽しくなります。一度、その余白を見に来てみませんか。
MIKAN(未完)HOUSEの費用と始め方

初期費用はどこまで想定すべきですか?
結論として、MIKAN(未完)HOUSEの初期費用は「暮らしを成立させる最低限」までを想定するのが現実的です。すべてを最初から完成させる場合と比べ、考え方が根本的に異なります。費用の全体像を把握せずに進めると、不安が先行してしまいますが、要素を分解すると見通しは立てやすくなります。
初期費用に含まれるのは、建築確認申請、建築用コンテナ本体、基礎・据付、構造補強、断熱や換気の骨格、電気・給排水の基本設備などです。これらは建築としての安全性と法的成立性を担保する部分であり、削減すべき領域ではありません。一方で、内装の仕上げや家具、外構などは後から調整可能です。
「コンテナは安いのでは?」と期待されることもありますが、実際には一般建築と同様に設計と施工の質がコストに影響します。IMCAでは、過度なコスト幻想を持たせず、どこに費用がかかり、どこで調整できるのかを丁寧に説明しています。最初に全額を背負うのではなく、段階的に考えることで現実的な選択肢が見えてきます。資金計画に不安があれば、早めに相談してみると安心です。

予算を時間で分割できる仕組み
MIKAN(未完)HOUSEの大きな特徴は、予算を一度に使い切らなくても成立する点にあります。結論として、固定費と可変費を分けることで、時間を味方につけた建築が可能になります。これはセルフビルドと非常に相性の良い考え方です。
固定費とは、プロが担うべき領域です。構造、安全、法規、設備の中枢など、最初に確定させる部分がここに含まれます。一方で可変費は、内装や外構、造作といった「育てる部分」です。これらは住みながら少しずつ手を加えられるため、資金を時間軸で分割できます。
実際の事例でも、最初は最低限の内装でスタートし、数年かけて手を入れていくケースが多く見られます。ただし、すべてを後回しにできるわけではありません。断熱や防湿、換気計画などは初期段階で整合を取らないと、後から不具合につながる可能性があります。IMCAでは、その見極めを設計段階で行います。無理のないペースで建築を進めたい方にとって、この仕組みは大きな安心材料になるはずです。
小さく建てて後から育てる住まい方
結論として、MIKAN(未完)HOUSEは「最初から大きく建てない」選択を肯定します。小さく始めることで、暮らしの質を犠牲にせず、柔軟性を保つことができます。これは住宅だけでなく、別荘や二拠点利用、小商いにも共通する考え方です。
理由はシンプルです。必要な広さや機能は、実際に使ってみないと分からないことが多いからです。最初に最小限の空間をつくり、必要に応じて増築や改修を行う方が、結果として無駄が少なくなります。コンテナ建築はモジュール化されているため、この段階的な発展と相性が良いのも特徴です。
ただし、小さく建てるからこそ、設計の質が重要になります。動線、採光、換気、収納計画が甘いと、狭さがストレスに変わります。IMCAは豊富な施工経験をもとに、「小さくても快適に暮らす」ための設計ノウハウを蓄積してきました。完成を急がず、育てる楽しさを味わいたい方には、一度体験してほしい住まい方です。

実績が裏付けるIMCAの信頼性

デファクトスタンダードと呼ばれる背景
IMCAが日本におけるコンテナ建築のデファクトスタンダードと呼ばれる背景には、明確な理由があります。結論として、それは実績数と技術の積み重ねによるものです。単発の話題性やデザインだけでは、業界標準にはなり得ません。
IMCAは、建築基準法に適合する建築用コンテナを自ら開発し、住宅や宿泊施設、商業施設など多様な用途で実装してきました。法規対応、構造、安全性、省エネへの配慮を一つずつクリアしながら実績を積み上げてきたことが、信頼につながっています。また、施工管理の精度や品質の安定性も、評価されてきたポイントです。
一方で、コンテナ建築には制約もあります。サイズや輸送条件、設置環境による制限は避けられません。IMCAはそれらを隠さず説明し、適さないケースでは別の選択肢も提示します。その姿勢が、結果として長期的な信頼を生んでいます。業界の流行ではなく、積み重ねを重視する姿勢に触れてみてください。
住宅から医療福祉までの施工領域
IMCAの強みは、対応できる建築用途の幅広さにもあります。結論として、住宅だけでなく、宿泊施設、商業施設、医療福祉、プラント設備まで対応してきた経験が、設計力の土台になっています。用途が違えば、求められる法規や性能も大きく変わります。
例えば、宿泊施設では非日常性と耐久性、住宅では快適性と長期利用、医療福祉施設では衛生基準や設備要件が重要になります。これらを横断的に扱ってきたことで、IMCAはコンテナ建築の可能性と限界を現実的に把握しています。そのため、用途に応じた無理のない提案が可能です。
もちろん、すべての用途にコンテナが最適とは限りません。制約が強い場合や、別工法が適するケースもあります。IMCAはその点も含めて説明し、判断材料を提供します。多様な実例を見比べることで、自分の計画に合うかどうかが見えてきます。まずはモデルルームや事例を通して、その幅を感じてみてください。
https://container-bible.jp/case/?cate=6
(医療関係実績のリンク)
レイダウンコンテナが広げる設計余白

一台でガレージが成立する理由は?
結論から言えば、レイダウンコンテナによって「コンテナ一台=ガレージ不可」という従来の制約が構造的に解消されたからです。一般的なISOコンテナは高さ方向が限られ、車を入れるとドアが開かない、作業スペースが確保できないといった問題がありました。そのため、従来は最低でも2台連結が前提でした。
IMCAが開発したレイダウンコンテナは、床レベルを下げる構造を採用することで、有効高さを確保しています。これにより、車両の格納だけでなく、人が立って作業できる空間が一台で成立します。構造的な工夫で解決しているため、無理な改造ではなく、建築としての安全性も担保されています。
ただし、すべての車種や用途に万能というわけではありません。車高や作業内容によっては追加計画が必要な場合もあります。IMCAでは用途を確認したうえで、成立条件を丁寧に整理します。一台で完結するガレージは、コンテナ建築の可能性を実感しやすい事例のひとつです。実物を見ると、その納得感は大きく変わります。

モジュール拡張に強い構造計画
結論として、コンテナ建築が拡張に強いのは「構造体として完結した箱」を単位にしているからです。柱や梁を現場で組み上げる建築と異なり、コンテナは工場段階で強度が確保されています。そのため、計画的に連結や増設を行いやすい特徴があります。
IMCAでは、最初の段階から将来的な拡張を見据えた構造計画を行います。開口位置、連結部、設備ルートを整理しておくことで、後から無理な工事をせずに拡張が可能になります。住宅から店舗、ガレージ、別棟追加まで、段階的に発展させた事例も少なくありません。
一方で、後付け拡張には法規や敷地条件の再確認が必要です。自由に増やせるわけではない点は注意が必要です。だからこそIMCAでは、最初に「どこまで広がる可能性があるか」を設計段階で共有します。モジュール建築の強みは、正しく計画したときに最大化されます。
法規と省エネに配慮した安心設計

建築確認を先に通す意味は何ですか?
結論から言えば、建築確認を先に通すことは「後戻りできない失敗」を防ぐためです。セルフビルドや段階施工で最も大きなリスクは、完成後に法規違反が発覚することです。その場合、是正や解体が必要になり、時間も費用も失われます。
IMCAでは、建築確認申請を含めた計画を最初に組み立てます。用途、敷地条件、構造、設備計画を整理し、法規という見えないハードルを先にクリアします。これにより、その後のセルフビルド工程を安心して進めることができます。
「未完なのに確認申請が通るのですか?」と疑問に思われるかもしれません。IMCAでは、未完でも成立する状態を設計で定義し、その状態で申請を通します。自由と法規は対立するものではありません。順序を間違えなければ、両立できます。
省エネ基準適合をどう確保しているか
結論として、省エネ基準への適合は「断熱材の性能」だけで決まるものではありません。重要なのは、断熱・気密・防湿・換気の整合性です。どれか一つが欠けると、結露や性能低下の原因になります。
IMCAでは、建築確認手続きの中で省エネ基準への適合性を確認し、設計段階から対策を講じます。コンテナ特有の鋼構造を前提に、断熱方法や防湿層の考え方を整理し、換気計画まで含めて全体で成立させます。
注意点として、後からの自己流改修で性能を損なうケースもあります。そのため、セルフビルド範囲についても「やって良いこと・注意すべきこと」を共有します。快適さは、最初の設計と運用の積み重ねで決まります。
コンテナハウスの不安に答えるFAQ

夏の暑さや冬の寒さは対策できますか?
結論として、対策は可能ですが「何もしなければ快適にはなりません」。コンテナは鋼製のため、断熱や換気を考慮しないと外気の影響を受けやすいのは事実です。これはメリットでもデメリットでもなく、特性です。
IMCAでは、断熱材の選定だけでなく、気密処理、防湿、換気経路まで含めて設計します。特に重要なのは、局所的な対策ではなく全体のバランスです。過去の施工実績から、気候条件に応じた設計ノウハウを蓄積しています。
「コンテナは夏はサウナ、冬は冷凍庫では?」という声をよく耳にしますが、それは設計段階の配慮不足によるものが多いです。正しく設計された空間は、一般住宅と同等の快適性を確保できます。
結露やサビは長期利用で問題になりますか?
結論として、放置すれば問題になりますが、設計と施工で予防できます。結露は温度差と湿気が原因で発生します。鋼構造のコンテナでは特に対策が重要です。
IMCAでは、防湿層の考え方や換気計画を重視し、結露が起きにくい構成を採用しています。また、外装塗装やメンテナンス計画により、サビの進行も抑制します。実際に長期利用されている事例が、その有効性を示しています。
ただし、環境条件や使い方によってリスクは変わります。海沿いや高湿度環境では、追加対策が必要になる場合もあります。こうした点を事前に説明することも、IMCAが重視している姿勢です。
建築基準法に適合しないケースはありますか?
結論として、用途や計画次第では適合しないケースもあります。すべてのコンテナが自動的に建築基準法を満たすわけではありません。ここを誤解すると、トラブルの原因になります。
IMCAでは、建築基準法に適合する建築用コンテナを開発し、その前提で設計・施工を行います。しかし、敷地条件や用途制限、地域規制によっては実現できない計画もあります。その場合は、無理に進めず別案を提示します。
重要なのは、「通るかどうか」を後で考えないことです。最初に確認することで、自由度はむしろ高まります。法規は敵ではなく、設計の条件のひとつです。
公式情報と最新動向の確認ポイント

最新の法規や基準はどこで確認できますか?
結論として、最新情報は公式発表と専門家の確認を組み合わせて把握する必要があります。法規や省エネ基準は改定されることがあり、古い情報を鵜呑みにするとリスクがあります。
IMCAでは、設計段階で最新の基準を確認し、申請手続きに反映します。個人で情報収集する場合も、国や自治体の公式資料を基準にすることが重要です。ただし、解釈が難しい部分も多く、自己判断は危険です。
「ネットで見た情報は本当ですか?」という相談も多くありますが、最終的には専門家に確認するのが確実です。計画初期に相談することで、無駄な遠回りを避けられます。
施工事例と実績数を確認する方法
結論として、施工事例を見るときは「数」と「中身」の両方を見ることが重要です。写真の印象だけで判断すると、実態が見えにくくなります。
IMCAでは、住宅・宿泊施設・商業施設・医療福祉・プラント系まで、幅広い実績を積み重ねてきました。用途の違いは、技術力と経験の差を明確に表します。また、モデルルームや実例見学では、写真では分からない納まりや質感を確認できます。
どこまで任せられる会社なのかは、実例を見ることで見えてきます。一度、実際の空間に触れてみると判断しやすくなります。
https://container-bible.jp/case
施工実績へのリンク
MIKAN(未完)HOUSEで気をつけたいポイント
- MIKAN(未完)HOUSEは安心を先につくり、後から自由を育てる設計思想である
- 建築基準法に適合した建築用コンテナを前提に計画されている
- 建築確認申請や構造計画を初期段階で確定させる点が大きな特徴である
- 危険性や資格が伴う工程は専門家が担い、セルフビルド領域を明確に切り分けている
- 初期費用は暮らしを成立させる最低限に抑え、内装などは後から調整できる
- 予算を時間軸で分割できるため、資金計画に柔軟性が生まれる
- 実際に住みながら少しずつ手を入れられ、家が自分の記録のように育っていく感覚があったという声もある
- 完成を急がないことで、家づくりそのものを楽しめたと感じた人もいた
- 住宅から宿泊施設、医療福祉まで幅広い実績を持つ専門組織が設計と施工管理を行っている
- 長年の施工経験と専門家による監修を通じて、日本のコンテナ建築における信頼性を築いてきた
記事の監修者
大屋和彦
九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。
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