コンテナハウスコラム
四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。
更新日:2025.07.31
コンテナガレージハウス
【完全保存版】クルマ好きの夢を叶える「コンテナガレージ」のすすめ
フェラーリも、ジムニーも、愛車に最上の棲家を。
はじめに:フェラーリとコンテナは、なぜ美しく響き合うのか
ガレージとは、ただ車を保管するための「倉庫」ではありません。
それはオーナーの美意識と哲学が凝縮された「住空間の一部」であり、言い換えれば“愛車に贈る建築”です。
今回、私たちが手がけたのは、1台のフェラーリのために設計された特注のコンテナガレージ。
黒の鋼鉄ボディに、赤い鋼製扉。内部には整備機能と収納機能を備え、まるで車そのものをオマージュするかのようなガレージが誕生しました。
この美しい“棲家”にフェラーリが収まった瞬間、我々は確信しました。
「コンテナとガレージ」は、想像以上に完璧なマッチングだ、と。
そして今、これはフェラーリだけの特権ではないと、声を大にして言いたい。
あらゆる愛車のためにこそ、コンテナガレージの可能性を広げたいのです。

もくじ
なぜ「コンテナガレージ」なのか──5つの明確な理由
① 頑強な鋼構造が生み出す“安全性”
建築用の新造コンテナは、極めて強靭です。
耐荷重性や耐震性、防犯性に優れ、台風や地震の多い日本においても安心感は群を抜きます。
高級車や趣味性の高い車を保管するには、理想的な器と言えるでしょう。
② ユニット化による短工期・低コスト
基礎さえあれば、搬入から数日で設置可能。
在来工法のような長期の工期も不要です。
構造躯体が完成済みのため、現場作業が極端に少なく済むのです。
費用も明確で予算調整もしやすい。
③ カスタマイズ性の高さ
内装はもちろん、外装カラー、照明、棚、電動シャッター、換気扇、ガラス扉まで自由自在。
「ガレージという名の秘密基地」を、まさに自分仕様にデザインできます。
④ 増設・移設もOK──将来的な柔軟性
ユニットとして移動・再設置ができるのも、コンテナならでは。
転居先への移設、事業転用(カーディテイリング・レンタルスペース)も可能です。
未来を縛らない建築、それがコンテナ。
⑤ 所有欲を満たす“存在感”
コンテナ特有の無骨な美しさ。
金属と直線の緊張感。
フェラーリのような工業美を愛する者にとって、コンテナは心震える素材です。
「ガレージが主役になる暮らし」が、ここにあります。

フェラーリのためのコンテナガレージ実例紹介
⬛︎ ベーススペック
新造20フィート建築用コンテナ2台をハイブリッド工法で組合せ
組み合わせ配置によるガレージ+ストレージ構成
屋根:フラットルーフ/一部庇仕様
外壁色:マットブラック
アクセントドア:フェラーリレッド塗装(自社特注)
⬛︎ 内部仕様
壁断熱+塗装仕上げ
LED照明/工具棚/コンセント多数
換気扇+エアコン設置
作業ベンチ+ミニシンク設置
⬛︎ 特徴
外観における“非住宅感”の演出
ガレージドアと一体化したコンテナ観音扉
雨仕舞いと排水まで緻密に設計
フェラーリの乗降動線を最短に設定
このプロジェクトでは、施主が「クルマのために建築をつくる」という、ある種のロマンを具現化しました。
建物がクルマに寄り添い、語りかけるような空間。
──これはまさに「建築愛 × 車愛」の結晶です。

あらゆる車種とマッチする“コンテナガレージの応用力”
「フェラーリ専用だから特別」だなんて、誰が決めたのでしょう。
コンテナガレージの真価は、むしろ“懐の広さ”にあります。
● ジムニー・ジープ系:
オフロード車なら黒コンテナがまさに相性抜群。軍用ガレージのような無骨感を演出できます。
● ハイエース・キャラバン系:
高さを確保した特注ハイルーフ仕様にも対応。車中泊仕様の整備にもぴったり。
● 旧車・クラシックカー:
断熱・空調付きで、湿度管理も可能。愛情深く保管できる「オトナの秘密基地」です。
● バイク複数台:
3台程度なら1ユニットでも十分。外部作業場を付加すれば、カスタムも思いのまま。

事業者向けにも展開可能──“ガレージ”は商売になる
このガレージは、ただの趣味空間で終わりません。
むしろ、ビジネスの武器になるポテンシャルを秘めています。
● ガレージ付き賃貸住宅
クルマ好きの単身者やファミリー層に人気。1棟ごとの賃料アップも狙えます。
● カーディテイリングショップ
洗車・コーティング専門ブースとして展開。初期投資も抑えられ、独立開業に最適。
● レンタルガレージ事業
都市郊外に複数台のコンテナを並べて貸し出す新ビジネス。
副収入を得たい地主層からのニーズも高まっています。

5章:設置場所と法的注意点
● 設置には「基礎」が必要
重量物であるコンテナには必ず基礎施工が必要です。簡易なコンクリートブロックでは不十分。
● 建築確認申請が必要な場合も
面積や地域の法令により、建築物扱いになります。自治体と専門家の確認が必須。普通に建築物です。
● 電気・水道の引き込み
内部設備がある場合は、電気工事士や設備士の設計施工が必要です。
我々IMCAでは、これらのコンプライアンスを遵守し、東京理科大学発の構造専門ベンチャーと連携した、極めて安全性の高い設計方式を採用しています。

コンテナガレージは「愛車の住まい」である
クルマは走る機械であると同時に、人の感性に響く「美の対象」でもあります。
だからこそ、ただ雨風を凌ぐだけの空間では足りないのです。
──美しく、強く、個性が宿るガレージ。
それが、コンテナによって初めて実現できる。
どんな車種でも、どんなライフスタイルでも。
あなたの「愛車のための建築」は、きっとここにある。

おわりに:コンテナガレージは人生を変える“分岐点”
私たちは「ガレージを売っている」のではありません。
「ライフスタイルの提案」をしているのです。
コンテナガレージは単なる物置ではなく、
あなたの愛車との関係を深め、人生の質を底上げしてくれる、ひとつの選択肢。
今、ガレージを手に入れるということは、
これからの人生に“とっておきの舞台”をつくることなのです。

記事の監修者

大屋和彦
九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。