コンテナハウスコラム
四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。
更新日:2026.05.07
07_価格と見積
コンテナハウスの価格はいくら?20ft・40ft・住宅・店舗の総額費用を解説
コンテナハウスの価格はいくら?20ft・40ft・住宅・店舗・宿泊施設の総額費用を専門家が解説
コンテナハウスの価格を調べると、「数百万円で建つ」「中古コンテナなら安い」「プレハブより手軽」といった情報に出会うことがあります。
しかし、実際に人が住む。店舗として営業する。宿泊施設としてお客様を迎える。そうした“建築”としてコンテナハウスを使う場合、価格はコンテナ本体だけでは決まりません。
基礎、輸送、クレーン設置、構造補強、開口加工、断熱、内装、電気、給排水、空調、外構、設計、構造計算、建築確認申請。
これらを含めて、はじめて「使えるコンテナハウス」の価格が見えてきます。
つまり、コンテナハウスの価格とは、鉄の箱の値段ではありません。
建築として成立させるための総額です。
この記事では、現代コンテナ建築研究所が扱う建築用新造コンテナを前提に、20ft・40ft・住宅・店舗・宿泊施設などの価格感、見積で確認すべきポイント、そして安く見えるコンテナハウスに潜む注意点を整理します。
「コンテナハウスを建てたいけれど、いくらくらい必要なのか知りたい」
「ネット上の価格がバラバラで、何を信じればいいかわからない」
「本体価格ではなく、実際に使える状態の総額を知りたい」
そんな方に向けた、価格の基本ガイドです。
もくじ
- 1 コンテナハウスの価格は「本体価格」だけで判断してはいけない
- 2 コンテナハウスの価格相場|20ft・40ft・複数台構成の目安
- 3 用途別に見るコンテナハウスの価格感
- 4 コンテナハウスの見積で確認すべき費用内訳
- 5 中古コンテナは本当に安いのか
- 6 建築確認と法規対応も価格に含めて考える
- 7 価格を下げる方法と、下げてはいけない部分
- 8 コンテナハウスの価格相談で準備しておくとよいもの
- 9 コンテナハウスの価格は「安いか高いか」ではなく「何を実現するか」で見る
- 10 まとめ|コンテナハウスの価格は「箱の値段」ではなく「建築として成立させる総額」で見る
- 11
- 12 コンテナハウスの価格についてよくある質問
- 13 この記事とあわせて読みたい記事
コンテナハウスの価格は「本体価格」だけで判断してはいけない
コンテナハウスの価格で最も大きな誤解は、「コンテナ本体の価格=建物の価格」と考えてしまうことです。
たしかに、輸送用の中古コンテナや保管用コンテナだけを見れば、比較的安価に見える場合があります。けれども、それをそのまま住宅や店舗にできるわけではありません。
建築として使うためには、構造、法規、断熱、設備、安全性、快適性を整える必要があります。
コンテナは、ただ置けば家になるものではありません。
建築にするには、建築としての設計と施工が必要です。
安く見える価格には、何が含まれていないのか
ネット上で見かける安価なコンテナハウスの価格には、次のような費用が含まれていないことがあります。
コンテナの輸送費
クレーンによる設置費
基礎工事費
地盤調査費
開口部の構造補強費
断熱工事費
内装仕上げ費
電気工事費
給排水設備工事費
空調設備費
外構工事費
設計費
構造計算費
建築確認申請費
消防・保健所など用途別の手続き費用
つまり、「本体だけの価格」なのか、「建築として使える状態の価格」なのかを見分けることが大切です。
たとえば、コンテナ本体だけなら安く見えても、そこに基礎、断熱、内装、設備、建築確認を加えていけば、最終的な総額は大きく変わります。
コンテナハウスの価格を見るときは、まずこう考えてください。
その金額は、どこまで含んだ価格なのか。
この視点がないと、正しい比較はできません。
内部リンク:ここで「Container House Price Book|価格という名の旅のはじまり_001」も読んでみましょう
コンテナハウスの価格を、単なる数字ではなく建築の選択として考えることが大事なのです。
コンテナハウスの価格相場|20ft・40ft・複数台構成の目安
コンテナハウスの価格は、サイズ、用途、仕様、敷地条件によって大きく変わります。
ここでは、建築用新造コンテナを使い、建築として成立させることを前提に、一般的な価格感を整理します。
なお、ここで示す金額はあくまで目安です。実際の価格は、計画地、用途、設備内容、仕上げ、輸送距離、基礎条件、法規条件によって変動します。
20ftコンテナハウスの価格目安
20ftコンテナは、コンテナハウスの最小単位として使いやすいサイズです。
書斎、離れ、アトリエ、小さな店舗、ミニオフィス、ガレージ、趣味の部屋などに向いています。
建築用新造コンテナを使い、基本的な断熱、開口、内装、電気設備などを備える場合、20ft単体でも数百万円台からの計画になります。
ただし、ここで注意すべきなのは、20ftは面積が小さいため、坪単価で見ると高く見えやすいことです。
小さな建物でも、基礎工事、輸送、クレーン、設計、申請、電気工事などの基本費用は発生します。面積が半分になったからといって、すべての費用が半分になるわけではありません。
20ftコンテナハウスは、「安いから選ぶ」というより、「小さく強い空間をつくるために選ぶ」と考えたほうが正確です。
小さな箱に、必要な機能をどこまで入れるのか。
そこに設計の面白さがあります。
40ftコンテナハウスの価格目安
40ftコンテナは、20ftに比べて長さがあり、住宅、事務所、店舗、宿泊ユニットなどに使いやすいサイズです。
面積が増える分、空間の自由度は高くなります。
一人暮らし用の住宅、セカンドハウス、小規模オフィス、サロン、ショールーム、カフェの客席スペースなどにも向いています。
40ftは20ftよりも面積効率が良くなる一方で、輸送ルート、設置場所、クレーン作業、敷地への搬入条件が重要になります。現実の設置場所ではなかなか運び込める場所が少ないことを頭に入れておいてください。
また、大きな開口を設ける場合には、構造補強の考え方も重要です。その点IMCAの建築用コンテナは「ラーメン構造」ですから比較的自由に開口部は計画できます。
40ftコンテナハウスの価格を見るときは、単に「20ftの2倍くらい」と考えるのではなく、搬入、基礎、開口、断熱、設備、用途を含めて総額で考える必要があります。
複数台連結タイプの価格目安
コンテナハウスは、20ftや40ftを単体で使うだけではありません。
2台、3台、4台と組み合わせることで、住宅、店舗、宿泊施設、ガレージハウス、オフィス、複合施設などに展開できます。
複数台構成になると、価格は単純に「コンテナの台数分」では決まりません。
コンテナ同士の接続部
屋根の処理
雨仕舞い
構造補強
基礎の配置
設備配管
室内動線
外部デッキ
階段やスロープ
外構計画
これらが価格に影響します。
複数台構成のコンテナハウスでは、「何台使うか」よりも、「どうつなぐか」が重要です。
ただ並べるだけなら箱です。
空間としてつなぐから、建築になります。
IMCAでは「繋ぎ方のシステム」が設計されています。ハイブリッド工法も準備されているので「箱」だけの連結にとどまらず、かなり自由な連結方法を持っています。
用途別に見るコンテナハウスの価格感
コンテナハウスの価格は、用途によって大きく変わります。
同じ20ftでも、倉庫として使うのか、住宅として使うのか、カフェとして使うのか、宿泊施設として使うのかで、必要な性能と設備が違うからです。
住宅として建てる場合
住宅としてコンテナハウスを使う場合、断熱、換気、採光、給排水、キッチン、浴室、トイレ、収納、空調などが必要になります。
人が毎日暮らす空間ですから、見た目だけでは成立しません。
夏の暑さ、冬の寒さ、結露、湿気、音、日射、プライバシー。
これらにきちんと向き合う必要があります。
コンテナハウスは鉄の建築です。
だからこそ、断熱と換気は特に重要です。
住宅用途の場合は、単に「箱を置く」のではなく、「暮らしの器として整える」ための費用を見ておく必要があります。
店舗・カフェとして建てる場合
店舗やカフェとしてコンテナハウスを使う場合、住宅とは違う費用が発生します。
厨房設備
給排水設備
電気容量
換気設備
排気計画
客席レイアウト
サイン計画
デッキ
外部照明
保健所対応
消防対応
お客様の動線
スタッフの作業動線
店舗の場合、建物そのものが広告になります。
コンテナの持つ強い輪郭、鉄の質感、開口部のデザイン、デッキやサインの演出は、店舗の世界観をつくる大切な要素です。
ただし、見た目だけを優先してしまうと、厨房や設備、保健所、消防の条件で後から苦しくなることがあります。
店舗系コンテナハウスでは、早い段階で用途、客席数、厨房の有無、テイクアウト中心か店内飲食ありかを整理しておくことが大切です。
内部リンク:「価格相場は?コンテナを使った店舗づくりにかかる費用を解説」へのリンク案内
こちらも合わせて、コンテナ店舗の費用相場と価格構成を詳しく見てみましょう
宿泊施設として建てる場合
宿泊施設としてコンテナハウスを使う場合、住宅や店舗よりもさらに条件が増えます。
建築確認
旅館業の許可
消防設備
避難経路
客室の広さ
水回り
管理棟
清掃動線
外構照明
駐車場
周辺環境
音やプライバシー
宿泊施設は、「泊まれる箱」を並べれば成立するわけではありません。
お客様が安心して泊まれること。
運営者が管理しやすいこと。
行政手続きが成立すること。
この三つを同時に考える必要があります。
コンテナハウスは、コテージ、貸別荘、グランピング、分散型宿泊施設と相性が良い建築方式です。
ただし、法規と運営の設計を後回しにすると、計画が止まります。
宿泊施設として検討する場合は、初期段階で建築、旅館業、消防、保健所の全体像を確認することが重要です。
ガレージ・事務所・サロンとして建てる場合
ガレージ、事務所、サロン、アトリエなども、コンテナハウスと相性の良い用途です。
ガレージなら、開口幅、シャッター、床、換気、防犯、照明が重要になります。
事務所なら、空調、電気、通信、採光、断熱、防音が重要になります。
美容室やサロンなら、給排水、電気容量、換気、内装、待合スペース、看板計画が重要になります。
同じコンテナでも、用途が変われば価格も変わります。
だから、見積の前にはまず「何に使う建築なのか」を明確にすることが必要です。
コンテナハウスの見積で確認すべき費用内訳
コンテナハウスの価格を正しく比較するには、見積の中身を確認する必要があります。
「一式いくら」だけでは、安いのか高いのか判断できません。
以下の項目が含まれているかを確認しましょう。
コンテナ本体費用
建築用新造コンテナの本体費用です。
ここには、構造材、外壁、床、屋根、基本フレームなどが含まれます。
ただし、本体費用だけでは建物として使えません。
コンテナ本体は、あくまで建築の骨格です。
そこに設計、加工、断熱、設備、基礎、申請が加わって、はじめて使える建築になります。
開口補強・構造加工費
窓やドアを開ける場合、コンテナの壁やフレームに手を入れることになります。
開口部を設けると、構造上の検討が必要になります。
IMCAのコンテナの場合「コンテナの設計」から始めますから開口部なども竿所から強度を考えて設計します。
大きな窓、連結部、大開口、店舗の入口、ガレージのシャッターなどは、デザイン性と同時に構造補強が必要になることもある部分です。
「大きく開ければかっこいい」
これは半分正解です。
もう半分は、「開けた分だけ、どう構造を成立させるか」です。
断熱・内装・外装費
コンテナハウスは鉄の建築です。
鉄は強く、美しい素材ですが、熱を伝えやすい素材でもあります。
そのため、断熱と内装の設計が非常に重要です。
断熱材の種類
壁の下地
天井の下地
床の仕上げ
内装材
外装塗装
防錆処理
遮熱対策
換気計画
これらによって価格は変わります。
特に住宅や宿泊施設では、断熱を軽く見てはいけません。
夏に暑く、冬に寒く、結露しやすい建築になってしまえば、どれだけ見た目が良くても長く使うことはできません。
電気・給排水・空調設備費
電気、給排水、空調は、用途によって大きく変わります。
住宅なら、キッチン、浴室、トイレ、洗面、給湯器が必要になります。
カフェなら、厨房機器、冷蔵庫、製氷機、換気扇、照明、コンセント容量が重要になります。
宿泊施設なら、各室の空調、給湯、水回り、照明、外部照明、管理設備が必要になります。
設備費は、後から大きく変動しやすい項目です。
最初の相談段階で、水回りの有無、厨房の有無、空調台数、電気容量を整理しておくと、見積の精度が上がります。
基礎・輸送・クレーン設置費
コンテナハウスは、工場で製作して現地に運び、クレーンなどで設置することが多い建築です。
そのため、基礎工事、輸送費、クレーン費用、設置費用が必要になります。
また、敷地条件によって費用は変わります。
道路が狭い
電線が低い
敷地に高低差がある
クレーンが入れない
大型車が近づけない
地盤が弱い
海沿いで塩害対策が必要
このような条件があると、設置計画や費用に影響します。
価格を考えるときは、建物だけでなく、現場にどう運び、どう置くかまで考える必要があります。
設計・構造計算・建築確認申請費
コンテナハウスを建築物として建てる場合、普通、建築確認申請が必要になります。
土地に定着させ、継続して使用するコンテナは、建築基準法上の建築物として扱われるのです。
そのため、確認申請、構造計算、設計図書、行政との協議が必要になります。
ここを省くことはできません。
むしろ、こここそが「建築として安全に成立させる」ための大切な費用です。
国の見解も確認しておきましょう
国土交通省「コンテナを利用した建築物の取扱いについて」
アンカーテキスト案:国土交通省によるコンテナを利用した建築物の取扱い
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000058.html
千葉県でもコンテナ建築に関して考え方を公表しています
千葉県「コンテナを利用した建築物について」
アンカーテキスト案:千葉県によるコンテナ建築物の注意点
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenchiku/sidou/kontena.html
外構・デッキ・サイン・諸経費
コンテナハウスは、建物本体だけで完結しないことも多くあります。
特に店舗、宿泊施設、別荘では、外構が空間の印象を大きく左右します。
ウッドデッキ
スチールデッキ
庇
外部階段
スロープ
駐車場
植栽
フェンス
照明
看板
アプローチ
これらは、建物の使いやすさと魅力に直結します。
コンテナハウスは、箱そのものの存在感が強い建築です。
だからこそ、外部空間のつくり方で印象が大きく変わります。
中古コンテナは本当に安いのか
コンテナハウスを検討する方の中には、「中古コンテナを使えば安く建てられるのでは」と考える方もいます。
たしかに、中古コンテナの本体価格だけを見れば安く感じることがあります。
しかし、建築として使う場合には注意が必要です。
H3 中古コンテナが安く見える理由
中古コンテナは、もともと輸送や保管のために使われてきたものです。
建築用に設計されたものではありません。
そのため、本体だけを見ると安く見えます。
しかし、そこから住宅や店舗にするには、多くの手直しが必要になります。
錆の補修
歪みの確認
床材の処理
塗装
断熱
内装
開口加工
構造補強
法規対応
確認申請への適合
これらを加えていくと、結果的に高くなることもあります。
中古コンテナで注意すべきリスク
中古コンテナには、履歴が不明なものもあります。
どのような荷物を運んできたのか。
どの程度腐食しているのか。
構造的な歪みがあるのか。
床材や塗料に問題がないのか。
建築確認に必要な材料や構造の説明ができるのか。
こうした点を確認しないまま住宅や店舗に転用するのは、かなりリスクがあります。
仮設の倉庫や物置として使う場合と、人が暮らす建築、営業する店舗、宿泊施設として使う場合では、求められる水準がまったく違います。
建築用新造コンテナを選ぶ意味
現代コンテナ建築研究所が扱うのは、建築用新造コンテナです。
これは、単なる中古コンテナの改造ではありません。
建築として使うことを前提に、構造、素材、加工、設計、確認申請を考えながらつくるコンテナです。
コンテナらしさを残しながら、建築として成立させる。
ここが重要です。
安い箱を買うことが目的なら、選択肢はいくつもあります。
しかし、安心して長く使える建築をつくるなら、最初から建築用として考える必要があります。
コンテナハウスは、安さだけで選ぶ建築ではありません。
小さく、強く、美しく、合理的に建てるための建築方式です。
建築確認と法規対応も価格に含めて考える
コンテナハウスの価格を考えるとき、建築確認と法規対応を別物として考えてはいけません。
土地に定着させて継続的に使うコンテナは、建築物として扱われる可能性が高くなります。
その場合、一般の建築と同じように、建築基準法への適合が求められます。
用途地域
建ぺい率
容積率
接道
防火地域・準防火地域
構造耐力
基礎
採光
換気
排煙
消防
用途ごとの許認可
これらを確認する必要があります。
「コンテナだから自由に置ける」
そう考えるのは危険です。
むしろ、コンテナだからこそ、建築としてどう成立させるかを最初に確認する必要があります。
建築確認を取れる計画にすること。
これは余計な費用ではありません。
その建物を、社会の中で安心して使うための土台です。
価格を下げる方法と、下げてはいけない部分
コンテナハウスの価格を抑える方法はあります。
ただし、何を削るかが重要です。
削ってもよい部分と、削ってはいけない部分があります。
価格を調整しやすい部分
価格を調整しやすいのは、主に仕上げや外構、後から手を入れられる部分です。
内装仕上げのグレード
造作家具
什器
外構
デッキ
植栽
看板
照明演出
一部のセルフビルド
将来工事に回せる部分
たとえば、最初は最低限の外構で始め、後からデッキや植栽を育てていく方法もあります。
店舗なら、最初は小さく始めて、営業しながら外部空間を整えていくこともできます。
住宅なら、造作家具や棚、塗装の一部を施主が楽しむ方法もあります。
価格調整は、建築の楽しみ方にもなります。
下げてはいけない部分
一方で、絶対に軽く見てはいけない部分があります。
構造
基礎
雨仕舞い
断熱
換気
防錆
電気
給排水
建築確認
法規対応
ここを削ると、あとから大きな問題になります。
安く建てたつもりが、暑い、寒い、結露する、錆びる、雨が入る、確認が通らない、営業できない。
そんなことになれば、結局は高くつきます。
コンテナハウスは、合理的な建築です。
しかし、手を抜いてよい建築ではありません。
鉄の箱を建築に変えるには、押さえるべきところを押さえる必要があります。
内部リンク:おしゃれなコンテナハウスの価格帯と実例を見る
コンテナハウスの価格相談で準備しておくとよいもの
コンテナハウスの価格を正確に知るには、いくつかの情報が必要です。
相談前にすべて決まっていなくても構いません。
ただ、次の項目がわかると、概算の精度が上がります。
建てたい場所
土地の住所、またはおおよその地域がわかると、法規や輸送条件を確認しやすくなります。
都市計画区域内かどうか。
用途地域は何か。
道路はどうか。
搬入できるか。
海沿いか、山間部か、市街地か。
場所によって、必要な検討が変わります。
用途
住宅なのか、店舗なのか、宿泊施設なのか、事務所なのか、ガレージなのか。
用途によって必要な設備、法規、許認可が変わります。
特に店舗や宿泊施設は、建築以外の許認可も関係するため、早めに用途を整理することが大切です。
H3 希望サイズ
20ft 1台なのか。
40ft 1台なのか。
20ftを2台連結するのか。
複数台を組み合わせるのか。
まだ決まっていない場合でも、「何人で使うのか」「何を置くのか」「どんな使い方をしたいのか」を伝えると、適したサイズを検討しやすくなります。
水回りの有無
水回りは価格に大きく影響します。
トイレ
洗面
シャワー
浴室
キッチン
厨房
洗濯機置場
屋外水栓
水回りがあるかないかで、設備費も工事範囲も変わります。
特に飲食店や宿泊施設では、水回り計画が価格と運営の両方に影響します。
希望時期
いつ頃使い始めたいのかも重要です。
コンテナハウスは工業化された建築方式ですが、設計、確認申請、製作、輸送、基礎、設置、仕上げには時間が必要です。
急ぐ場合ほど、早めの相談が大切です。
予算感
予算は、できれば正直に伝えたほうが計画は進みやすくなります。
予算が低いから相談できない、ということではありません。
大切なのは、その予算で何を優先するかです。
サイズを小さくするのか。
仕上げを調整するのか。
水回りを減らすのか。
外構を後回しにするのか。
セルフビルド的に参加するのか。
予算は、制限ではなく、設計の条件です。
条件があるから、建築は面白くなります。
コンテナハウスの価格は「安いか高いか」ではなく「何を実現するか」で見る
コンテナハウスは、単に安く建てるための方法ではありません。
もちろん、工業化された構造体を使うことで、合理化できる部分はあります。
しかし、住宅、店舗、宿泊施設として本気で使うなら、必要な費用は必要です。
大切なのは、価格を下げることだけではありません。
どこにお金をかけるべきか。
どこを合理化できるか。
どこを将来工事に回せるか。
どこを施主が楽しめるか。
その判断です。
コンテナハウスの面白さは、工業製品のような合理性と、建築としての自由さが同居しているところにあります。
鉄の箱が、住まいになる。
小さなユニットが、店になる。
工場でつくられた構造体が、海辺のコテージになる。
移動してきたものが、土地に根を張る。
その変化の中に、コンテナ建築の魅力があります。
価格は、その夢を現実に着地させるための設計条件です。
まとめ|コンテナハウスの価格は「箱の値段」ではなく「建築として成立させる総額」で見る
コンテナハウスの価格を考えるとき、最も大切なのは「本体価格だけで判断しない」ことです。
コンテナ本体、基礎、輸送、クレーン、設置、断熱、内装、設備、構造補強、設計、建築確認、外構。
これらを含めて、はじめて建築としての総額が見えてきます。
安く見えるコンテナハウスには、何が含まれていないのか。
高く見えるコンテナハウスには、何が含まれているのか。
そこを見なければ、正しい判断はできません。
現代コンテナ建築研究所では、建築用新造コンテナを前提に、住宅、店舗、宿泊施設、ガレージ、オフィスなど、用途に合わせたコンテナ建築を設計・施工しています。
コンテナハウスの価格は、土地条件、用途、サイズ、設備内容によって大きく変わります。
まずは「その計画が建築として成立するか」を整理するところから始めましょう。
鉄の箱の値段ではなく、建築の可能性を見積もる。
コンテナハウスの価格相談は、そこから始まります。
コンテナハウスの価格についてよくある質問
Q1. コンテナハウスの価格はいくらですか?
A. 用途や仕様によって大きく変わります。20ft単体でも、建築用新造コンテナを使い、基礎、輸送、設置、断熱、内装、設備、確認申請まで含めると、単なる本体価格だけでは判断できません。住宅、店舗、宿泊施設では必要な性能や設備が異なるため、総額で比較することが重要です。
Q2. コンテナハウスは普通の住宅より安いですか?
A. 必ずしも安いとは限りません。小さな面積でも、基礎、設計、確認申請、設備工事は必要です。面積が小さいほど坪単価は高く見えることもあります。ただし、工業化されたユニットを使うことで、短工期、デザイン性、増設のしやすさなど、一般建築とは違う価値があります。
Q3. 中古コンテナを使えば安く建てられますか?
A. 中古コンテナは本体価格だけを見ると安く感じることがあります。しかし、錆、歪み、補修、構造補強、断熱、開口加工、建築確認の問題で追加費用が出ることがあります。住居や店舗として長く使うなら、最初から建築用に設計された新造コンテナを検討する価値があります。
Q4. コンテナハウスに建築確認は必要ですか?
A. 土地に定着させて継続的に使用するコンテナは、建築基準法上の建築物に該当します。一般に建築確認申請が必要です。計画地の用途地域、規模、用途によって条件が変わるため、初期段階で確認することが重要です。
Q5. コンテナハウスの見積では何を確認すべきですか?
A. コンテナ本体価格だけでなく、基礎、輸送、クレーン、設置、開口補強、断熱、内装、電気、給排水、空調、外構、設計、構造計算、確認申請が含まれているかを確認してください。「どこまで含んだ価格なのか」を見ないと、正しい比較はできません。
Q6. 20ftコンテナハウスと40ftコンテナハウスでは、どちらが割安ですか?
A. 一般的には、40ftのほうが面積効率は良くなりやすいです。ただし、輸送条件、設置条件、用途、開口計画によって総額は変わります。20ftは小さな用途に向き、40ftは住宅、事務所、店舗、宿泊ユニットなどに向いていますが、現実には「運び込むことに支障がない」ケースは幹線道路沿いなどです。
Q7. 店舗用コンテナハウスの価格は何で変わりますか?
A. 厨房の有無、給排水設備、電気容量、客席数、換気、サイン、デッキ、保健所対応、消防対応などで変わります。カフェや飲食店の場合は、建物本体だけでなく、営業に必要な設備と許認可を含めて考える必要があります。
Q8. 宿泊施設用コンテナハウスでは何に費用がかかりますか?
A. 客室本体、水回り、空調、消防設備、外構、照明、管理動線、駐車場、旅館業や消防への対応などに費用がかかります。宿泊施設は運営を前提にするため、建築費だけでなく、清掃、管理、避難、安全性まで含めて計画することが重要です。
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20ft 1台の小さな建築から、店舗、宿泊施設、2LDK住宅、ガレージ、オフィスまで、まずは「その計画が建築として成立するか」を整理することが大切です。
現代コンテナ建築研究所では、建築用新造コンテナを前提に、構造、法規、設計、施工まで含めたコンテナハウスの相談を受け付けています。
コンテナハウスの価格を知りたい方、具体的な土地や用途がある方は、お気軽にご相談ください。
価格を抑えられる方法の一つとして「セルフビルド」という方法もあります。
興味のある方は当社の別サイトで「セルフビルド」をテーマにしたMIKAN(未完)HOUSE専門サイトがあります。
記事の監修者
大屋和彦
九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。
