コンテナハウス施工事例

更新日:2026.01.17

住宅

MIKAN(未完)HOUSE

2拠点生活を「雁行×デッキ」で完成させた例。MIKAN(未完)HOUSE_002

例ダウンコンテナ3台のMIKAN(未完)HOUSE

LAYDOWN 20ft×3という最強のセカンドハウス設計

2拠点生活は、夢じゃなくて設計です。言い換えると、気合いで始めるとだいたい続かない。でも「続く形」に設計しておけば、生活はちゃんと移動できる。
MIKAN(未完)HOUSE_002は、LAYDOWN 20ftを3台、水平垂直に雁行配置し、デッキを外部リビングとして成立させた2拠点居住のための住居です。森や郊外に置いた瞬間から、週末が“旅行”から“生活”に変わる。その仕組みを、設計と運用の両面から解き明かします。

拠点生活は「勢い」ではなく「続く設計」で決まる 

定義:2拠点生活とは、移動する暮らしではなく「移動できる暮らしの仕組み」を持つこと。

2拠点生活を始めたい人は増えています。理由はシンプルで、都市だけでは息が詰まる日があるし、田舎だけでも回らない。だから行き来したい。でも、行き来はコストも手間も増えます。ここで負けるのが「運用」です。
2拠点生活は、理想の写真ではなく、冷蔵庫の中身と洗濯物とゴミ出しで決まります。つまり、続くかどうかは運用で決まる。運用がラクになるように設計する。これが2拠点居住型住居の正しい入口です。
MIKAN(未完)HOUSE_002は、いきなり完成形を目指しません。核を作り、外部を部屋化し、必要なら育てていく。続く仕組みを先に作る住居です。

コンテナが2拠点と相性が良い理由

定義:コンテナ住居の価値は、強度や見た目だけではなく「計画の軽さ」と「段取りの強さ」にある。

2拠点生活の敵は、重さです。計画が重い、工期が重い、予算が重い、決断が重い。重くなるほど、始まらない。コンテナ建築の良さは、ここを軽くしやすいことです。
・モジュールで計画が組める
・現場工期を短縮しやすい
・段取り(搬入・据付・仕上げ)を読みやすい
・増築や転用の発想が最初から持てる
さらに、2拠点生活は「いつか使い方が変わる」のが普通です。最初は週末別荘、次はテレワーク拠点、その後は子ども部屋、最後は小さな賃貸や宿泊運用。コンテナは、この変化に強い。

LAYDOWN 20ft(約16㎡)というサイズの妙

定義:LAYDOWN 20ftは、最小で始めるのに十分な広さと、増やす前提の素直さを両立したサイズである。

20ftと聞くと小さく感じるかもしれません。でもLAYDOWNは、一般的な20ft(約13.3㎡)より居住性が上がりやすい。体感の差が出ます。なぜなら、家具の置き方と通路の残り方が変わるからです。
2拠点生活の核に必要なのは、広いリビングではありません。寝る、座る、収納する、少し調理する。その核が成立するサイズが、ちょうどいい。LAYDOWN 20ftは、その“ちょうどいい”を狙いやすい。
MIKAN(未完)HOUSE_002は、このLAYDOWN 20ftを3台使う。単純に広くするためではなく、生活を分け、余白を作り、外部と繋げるためです。

水平垂直・雁行スタイルが生む、気持ちいい余白 

定義:雁行配置とは、箱をずらすことで「影・凹部・風の通り道」を生み、外部を空間化する設計である。こ

住居の骨格は、水平垂直に整えた箱を、雁行でずらして配置すること。ここが効いています。理由は3つです。
1)凹部が生まれる
凹部は、ただの隙間ではありません。入口にもなるし、デッキの居場所にもなるし、雨の逃げ場にもなる。2拠点生活の“外部の道具置き”にもなる。
2)影が生まれる
影があると、空間が立体になります。日差しの強い日ほど、影は価値です。涼しい居場所ができる。
3)風の道が生まれる
雁行は、風を切る。抜ける場所ができる。森や郊外で過ごす時間は、この風の気持ちよさが勝ちです。
箱をきっちり並べると、合理的で強い。でも雁行にすると、生活が豊かになる余白が増える。2拠点生活は、この余白が“旅感”を作ります。

デッキは部屋である:外部リビングの作り方

定義:2拠点住居のデッキは飾りではなく、生活の中心になる外部リビングである。

写真を見ても分かる通り、この住居はデッキも一つの主役です。室内面積を増やすより、外部を部屋化した方が、2拠点生活は幸福度が上がることが多い。なぜなら、そこで過ごしたくて行くからです。
外部リビングとしてデッキを成立させるポイントは、意外と素朴です。
・屋根(庇)をちゃんと取る
・床をフラットにして出入りを気持ちよくする
・夜の照明で“夜も使える部屋”にする
・イスとテーブルの置き場を最初から決める
・コンセントと動線を隠して散らかりを防ぐ
デッキが部屋になると、2拠点生活は一気に楽になります。室内は核。外部が広がり。これが“続く暮らし”の形です。

拠点生活のリアル:収納・動線・荷物の設計

定義:2拠点生活の設計は、間取りより先に「荷物のルール」を決めることが重要である。

2拠点生活で失速する典型は、荷物です。毎回持って行く、毎回持って帰る。これが続くと、拠点は“旅館”になります。生活にはならない。
だから設計でやるべきは、荷物を3種類に分けることです。
・常駐させるもの(服、寝具、調理道具、掃除道具)
・移動するもの(PC、仕事道具、貴重品)
・季節で入れ替えるもの(ストーブ、扇風機、アウトドア用品)
MIKAN(未完)HOUSE_002のようにモジュールが複数あると、この分類がやりやすい。寝る棟、作業棟、収納棟、という分け方が成立する。分けるほど生活は整います。整うほど、2拠点は続きます。

高床式の強み:湿気・虫・地面から距離を取る

定義:高床式は、南の島や森の2拠点において「湿気と虫」と戦うための合理的な装置である。

2拠点の現場は、都市より自然が近い。自然が近いということは、湿気と虫も近いということです。高床式は、これに効きます。床下に風が通る。地面から距離が取れる。これだけで体感が変わります。
さらに、床下はインフラ(配管・配線)の逃げ道にもなります。2拠点生活は、後から手を入れることが必ずある。だから最初から、いじれる余地を残す。これが未完の思想とも噛み合います。

おしゃれの正体は2種類ある:写真と体験

定義:おしゃれは、見た目の統一だけでは成立せず、快適性と納まりの精度で“剥がれない”状態にして初めて本物になる。

ここはハッキリ言います。おしゃれには2種類あります。
1)写真のおしゃれ
外観、色、窓のリズム、素材感、ロゴやサイン。SNSで一瞬で伝わるやつ。
2)体験のおしゃれ
静けさ、温熱、照明、匂い、手触り、散らからなさ。泊まった瞬間にバレるやつ。
2拠点住居は、後者が弱いと一気にメッキが剥がれます。暑い寒い、結露、音、配線の散らかり。これが出ると、行かなくなる。だから体験品質を先に作る。ここが設計の勝負です。
雁行とデッキは、写真のおしゃれを作りやすい。でも本当の価値は、体験のおしゃれを守れること。影が涼しい、風が抜ける、外部で過ごせる。こういう体験が、2拠点を“習慣”にします。

未完という強さ:増築・転用・育てる住居

定義:未完とは、完成品を急がず、暮らしの変化に合わせて増やせるように設計しておく戦略である。

MIKAN(未完)HOUSEは、未完を言い訳にしません。未完を設計にします。最初から増やせるようにしておく。変えられるようにしておく。
2拠点生活は、必ず形が変わります。仕事が変わる。家族が変わる。趣味が変わる。拠点の使い方が変わる。だから、完成を急がない方が強い。
例えば、
・最初は週末別荘
・次にテレワーク拠点
・やがて小さな宿泊運用
・最後は趣味のアトリエや倉庫
こういう変化を、住居が受け止める。これが未完の勝ち方です。

始め方チェックリスト:失敗を先に潰す

定義:2拠点住居は、土地の条件と運用ルールを先に決めると失敗しにくい。

最後に、現実的なチェックリストです。ここを先に潰すと、2拠点は続きます。
土地とアクセス
・車で行けるか(荷物がある)
・雨の日でも安全か(坂、ぬかるみ)
・近隣との距離感(音、光、視線)
インフラ
・電気容量、給排水の取り回し
・通信(テレワークなら最重要)
・ゴミと清掃(運用の敵)
設計と運用
・常駐収納を作る(持ち帰りを減らす)
・外部リビングを成立させる(デッキは部屋)
・メンテのしやすさ(後から直せる余地)
・防犯(鍵、照明、視線のコントロール)
このチェックを通すと、2拠点生活は「憧れ」から「習慣」に変わります。

まとめ


2拠点生活は、気合いで始めると続きません。続く形に設計すると、勝手に続きます。MIKAN(未完)HOUSE_002は、LAYDOWN 20ft×3を雁行配置し、デッキを外部リビングとして成立させることで、2拠点生活の最も大事な部分、つまり「行きたくなる理由」を建築そのもので作りました。
小さく始めて、外部で広げて、必要なら育てる。これが2拠点居住型住居の現実解です。

Q&A 厳選5題

Q1. 2拠点生活はコストが重くなりませんか?
A. 重くなります。だからこそ、最初から完成形を目指さず、核を作って運用を固め、必要になった分だけ増やす設計が効きます。未完思想は、コストを分割し、失敗を小さくします。

Q2. コンテナハウスは夏暑く冬寒いのでは?
A. 仕様と設計次第です。断熱と換気をセットで計画し、窓の取り方、庇、日射遮蔽、結露対策まで整理すれば快適性は確保できます。2拠点は“行かなくなる”と終わりなので、温熱は最優先項目です。

Q3. 雁行配置のメリットは何ですか?
A. 凹部と影と風の道が生まれます。外部が部屋化しやすくなり、デッキの居場所が強くなる。結果として、2拠点生活の「行きたくなる理由」が建築として立ち上がります。

Q4. デッキは本当に必要ですか?
A. 2拠点生活では必要度が高いです。室内を増やすより、外部を部屋として使えるようにした方が、滞在の満足度が上がり、結果として稼働が上がります。デッキは飾りではなく生活の中心になりやすいです。

Q5. 2拠点の荷物が増えて散らかりませんか?
A. 散らかります。だから収納の設計が勝負です。常駐させる物、移動する物、季節で入れ替える物を分け、置き場を建築側に作る。これだけで運用負荷が大きく下がります。

MIKAN(未完)HOUSE_002のような2拠点住居は、最初の設計で勝敗が決まります。雁行配置の量、デッキの部屋化、収納と動線、温熱と結露、そして運用ルールまで、最初の1時間で「続く形」を整理します。
こんな相談に向いています
・2拠点生活を始めたいが、運用で失速したくない
・森や郊外にセカンドハウスを置きたい
・コンテナハウスをおしゃれにしたいが、メッキが剥がれない設計にしたい
・LAYDOWN 20ftを複数台で、増築前提の計画にしたい
・デッキ中心の暮らしを成立させたい
お問い合わせは container-bible.jp のお問い合わせフォームからどうぞ。
件名に「MIKAN(未完)HOUSE_002|2拠点住居相談」と書いていただけると話が早いです。図面がなくても、敷地条件と用途イメージ(いつ誰が何泊するか)だけで初期整理はできます。