コンテナハウスコラム

四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。

更新日:2025.12.19

01_はじめてのコンテナ

02_コンテナハウスと法規制

14_タイニーハウス

15_セルフビルドコンテナ

セルフビルドで育てるコンテナハウス|「MIKAN(未完)HOUSE」が“安心の土台”になる理由


はじめに
コンテナハウスはセルフビルドと相性がいい。理由はシンプルで、箱が「最初から骨格として成立している」からです。家づくりで一番しんどいのは、骨(構造)と外皮(外装・防水)を“ゼロから”立ち上げるところ。そこを、最初からある程度クリアしているのがコンテナという存在です。
コンテナハウスがセルフビルドに向く理由と、専門家に任せるべき工程・DIYで育てる工程を整理。MIKAN(未完)HOUSEで建築確認申請と施工指導まで含めた安心の進め方を解説します。
ただし、ここで大事なのは結論。
セルフビルドは「全部を自分でやる」遊びではなく、「危ないところはプロに預けて、伸びるところを自分で育てる」設計です。この切り分けができるほど、セルフビルドは気持ちよく進みます。人生も工事も、ムリすると歪みます。鉄も、人も。

20FEET_レイダウンコンテナは2BEDの宿泊室が可能です16m2

コンテナがセルフビルド向きな理由 

セルフビルドの敵は、だいたい「不確かさ」です。寸法がブレる、工程が読めない、雨で止まる、構造が不安、法規が怖い。
コンテナは、その不確かさを減らしてくれます。
・モジュールが明快(寸法が規格で、考えやすい)
・箱が自立する(骨が先にある安心)
・工場工程と相性がいい(精度が要る部分を先に固められる)
・段階施工がしやすい(“住めるところまで”を作り、あとを育てられる)
・DIYの成果が出やすい(内装・造作・仕上げで世界が一気に変わる)
つまり、セルフビルドの醍醐味である「自分の手で“暮らしの質”を上げる」部分に集中しやすいんです。

セルフビルドの落とし穴

相性がいいからこそ、ハマる穴もあります。ここは正直に言います。
・法規と申請(建築確認、用途、地域条件。知らないと一撃で詰む)
・構造に触れる工事(大開口、切断、強度は“見た目”じゃなく“安全”の話)
・インフラ接続(給排水・電気・換気。ここは快適性と事故リスクの分岐点)
・結露(断熱材の種類より、気密・防湿・換気の筋道が勝敗を決める)
・据付(基礎・レベル・固定。ここが甘いと、すべてが後で泣く)
セルフビルドは自由ですが、自由は「無免許運転」じゃない。安全に走れる道路を先に舗装しておく。これが勝ち筋です。

専門家に任せるところ/自分でできるところ 

目安として、当社ではこう切り分けるのをおすすめしています。
専門家に任せるべき領域(基本はここを固める)
・配置計画と法規整理(建築確認を含む)
・基礎、据付、アンカー固定
・構造に関わる切断・補強(大開口、連結部など)
・電気の幹線、分電盤まわり等(資格が絡む工事)
・給排水の本接続、検査・申請に絡む部分
・防火、避難、用途要件(特に店舗・宿泊は必須)
セルフビルドで“成果が出やすい”領域(ここが楽しい)
・内装仕上げ(床・壁・天井)
・塗装、造作家具、収納、建具の工夫
・照明計画(器具選定や見せ方、間接光の仕込みなど)
・デッキ、外構、植栽、サイン
・暮らしの編集(視線の抜け、窓まわり、素材の手触り)
セルフビルドは「家を建てる」より「暮らしを編集する」に近い。ここを勘違いしない人は強いです。

そこで当社の「MIKAN(未完)HOUSE」を紹介します 

当社のMIKAN(未完)HOUSEは、セルフビルドの“安心の土台”を最初から用意するための仕組みです。
未完という言葉は、投げやりじゃありません。伸びしろの設計です。途中でも成立する、途中からでも良くできる。そのために、最初の骨組みをちゃんと作る。

MIKAN(未完)HOUSE_のテイクアウトショップ用モデル。

MIKAN(未完)HOUSEの着地点は、ここです


1. 建築確認申請を通す工程が最初から含まれている
セルフビルド最大の不安は「作ってからNGが出る」こと。
MIKAN(未完)HOUSEは、最初から建築確認を通す流れを前提に組み立てます。
つまり、法規と実務の地雷原を、先に地図にしてから歩ける。これは大きいです。

2. 工事施工の指導が可能
セルフビルドは自由。でも、自由は放置では育たない。
ポイントとなる工程を押さえ、品質がぶれないように“指導”という手すりを付けられます。
一人で登山するのもいいけど、崖のところだけガイドがいると、生還率が上がります。建築も同じです。

・MIKAN(未完)HOUSEで進める、現実的なセルフビルドの流れ
・目的の確定(住居/別荘/店舗/事務所)
・敷地条件の整理(法規、インフラ、搬入動線)
・仕様の骨格決め(断熱・換気・窓計画の方向性)
建築確認申請の段取り
基礎・据付・構造の確定(ここは安全の根っこ)
・セルフビルド領域へ引き渡し(内装・造作・外構を育てる)
・仕上げと改善(住みながら“未完”を完成へ寄せる)
この流れにすると、セルフビルドが「終わらない苦行」になりにくい。
逆に、楽しくて終わらないのは歓迎です。未完の沼へようこそ(褒めてます)。

レイダウンコンテナのビューティサロン向けMIKAN(未完)HOUSE企画

セルフビルド費用の考え方(ざっくり設計) 

費用は大きく二段に分けると読みやすくなります。
・固定費ゾーン(プロ領域):法規・申請、基礎、据付、構造、インフラ
・可変費ゾーン(育てる領域):内装、造作、照明、デッキ、外構
セルフビルドの強みは、可変費ゾーンを「自分の時間で分割できる」こと。
資金も工程も、自分の呼吸で刻めます。ここが、MIKAN(未完)の思想に直結します。

トレーラーハウスにもなる20FEETグランp@イングユニット企画

よくある質問(Q&A 10選) 


Q1. コンテナハウスは本当にセルフビルド向きですか?
A. 骨格が先に成立しているので、内装や暮らしの編集に集中しやすく相性は良いです。ただし法規・構造・インフラはプロ領域として切り分けるのが前提です。

Q2. どこまで自分でやっていいですか?
A. 内装仕上げ、造作、塗装、デッキや外構は成果が出やすい領域です。構造に触れる工事や電気・給排水の中枢は専門家に任せるのが安全です。

Q3. 建築確認申請は必要ですか?
A. 必要かどうかは規模・用途・地域条件などで変わります。MIKAN(未完)HOUSEは確認申請を通す工程を最初から組み込んで進められる設計です。

Q4. セルフビルドで失敗しやすい点は?
A. 結露対策(気密・防湿・換気の設計不足)、構造に関わる切断・開口、インフラの段取り不足が多いです。

Q5. 断熱は何が正解ですか?
A. 材料名より「連続した断熱層」「気密ライン」「防湿ライン」「換気計画」の整合が正解を作ります。ここは計画段階で押さえると勝てます。

Q6. コンテナは夏暑く冬寒い?
A. 仕様次第です。建築用に計画されたコンテナで、断熱・遮熱・換気を設計すれば改善できます。体感は“窓と空気の動かし方”で大きく変わります。

Q7. 店舗や宿泊でもセルフビルドできますか?
A. 可能性はありますが、用途要件(消防・保健所など)が絡むため、最初にプロ領域を固めるほどスムーズです。

Q8. 工事施工の指導って何をしてくれますか?
A. 危険箇所・重要工程のチェック、納まりの考え方、品質がぶれやすい点の是正など、セルフビルドの“迷子ポイント”に手すりを付けます。

Q9. まず何から相談すべきですか?
A. 用途、敷地条件、搬入、法規の見立てからです。ここが決まると、セルフビルドの自由度が逆に増えます。
Q10. MIKAN(未完)HOUSEの魅力を一言でいうと?
A. 未完のまま成立する“安心”を先に作り、暮らしを自分の手で育てられることです。

まとめ 

セルフビルドの本質は、「全部を自分でやる」ことではありません。危ないところは専門家に任せ、伸びるところを自分で育てる。その“切り分けの設計”こそが、セルフビルドを成功に導きます。
MIKAN(未完)HOUSEは、そこに最初から着地できるように作った箱です。建築確認申請を通す工程を含め、施工指導も可能。安心の土台の上で、あなたの未完を、あなたの完成へ。
MIKAN(未完)HOUSEで、セルフビルドの「不安」を「設計」に変えませんか。敷地条件や用途を踏まえて、プロ領域とセルフ領域の切り分けから一緒に組み立てます。
まずはお気軽にご相談ください。未完は、これから面白くなる予告編です。

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記事の監修者

大屋和彦

大屋和彦

九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。

1995年よりコンテナハウスの研究を開始。以後30年間にわたり、住宅、商業施設、ホテル、福祉施設など300件以上のプロジェクトに携わる。特にホテルをはじめとする宿泊施設型コンテナハウスの設計・施工に圧倒的な実績を誇る。商業施設、住宅分野にも多数の実績があり、コンテナハウス建築業界で幅広く活躍している。