コンテナハウスコラム
四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。
美容室は、「美容所としての許可」 を保健所から受ける必要があります。
ここでは、全国共通で求められる“美容所の構造・設備基準”を整理します。
もくじ
必要面積:13㎡以上(レイダウンコンテナならばクリア_16㎡)
美容所は作業室面積が13㎡以上と明確に規定されています。
一般の20FTコンテナ(約13.8㎡)では「作業室面積だけで13㎡」ですからクリアできませんが、
レイダウンコンテナ(約16㎡)はこの基準を満たすため、建築的に美容所の開業が可能です。
※ここがコンテナ業界で“革命的”なポイントとなります。(レイダウンなら出来るというところです)
レイダウン以外の20FTでは美容室が単体では開業できない理由がここにあります。

床・壁・天井の仕上げ:清掃性・耐水性・耐薬品性が必須
美容所は薬液を扱うため、
水と薬剤に耐える内装材が必要です。
✔ 床
水に強い(塩ビシート・長尺・タイルなど)
清掃しやすい
美容室の薬剤に耐えることが望ましい
✔ 壁・天井
不浸透性・清掃性のある仕上げ
クロスは不可の場合あり(自治体判断)
※コンテナ内装では、防水パネル・キッチンパネル・FRP・不燃材+塗装、か鉄板。
換気(機械換気)能力
美容所の必須条件。
換気扇の設置(排気)
給気口も必須
換気量の基準あり(自治体で若干異なる)これは建築基準法でも必要ですから「大きな数字」の方を優先です。
コンテナは“密閉空間”なので
機械換気の設計が非常に重要。
IMCA式の建築用コンテナでは、排気ファン、給気ガラリ、高さのバランス、をセットで設計しますのでスムースです。

採光・照度(照明)
美容行為の特性上、「一定の照度(明るさ)」が求められる。
自然採光または人工照明どちらでも構わないのですが、作業面の照度は充分に確保(500lx以上目安)しなければですが、お店全体では「演出照明」の考え方も必要で、適切の計画いたしましょう。
レイダウンコンテナは照明計画がしやすい。
給湯設備(シャンプー台)
美容室の必須設備。40℃以上の温水が出ること(消毒の意味があります)。
給湯器(ガス or 電気)
給排水設備の設置
汚水処理の明確化
コンテナでは
床下配管 or 側面からの逃しなど柔軟に対応可能。
手洗い設備
作業室内に
独立した手洗い器 が必要。
給湯不要(自治体による)、であるがもう常識上も「お湯」は必須。
蛇口はレバー式が望ましい(衛生上)、水をとめるときに「ひじ」などで止められる。

待合スペース(最低限の区画)
作業スペースと区画分離されていること。
小規模サロンでは、小さな椅子1つ、小テーブル、程度で問題なし。
この面積は作業室に必要と言われている13㎡と別に確保せねばならない。
収納・薬品の保管
美容師法上、薬品・器具の衛生管理が必須。消毒セット
専用の収納薬剤の区分保管
コンテナは収納作り込みやすい。
トイレは“作業室外”が原則
美容所の作業室内にトイレを置くのは不可。
コンテナの場合:
隣接モジュールにトイレを置く
作業室から直接行かないようにする
独立したドアが必要
※自治体により“同一建物内ならOK”のケースもある。
レイダウンコンテナ×美容室:「最強の理由」まとめ
✔ レイダウンだけが単体で16㎡を超える
→ 20FTで美容室開業が可能になる唯一の手法
✔ 設備投資が圧倒的に小さくなる
→ シャンプー台・給湯器などの“高額設備”だけに投資できる
✔ 低リスクで独立可能
→ 家賃なし・移動可・売却可
✔ 成長したら増設できる
→ 20FT × 2台で快適な2席サロンへ
総括|美容室開業の“壁”を壊すのがレイダウンコンテナの役割
美容室の開業ハードルは「面積」と「設備投資」だ。
この2つに正面から挑んで突破できるのが、
レイダウンコンテナというプロポーションの発明。
小さく始められ、成長の天井が高く、撤退リスクが小さい。
美容室のスタートアップモデルとしては“現代最強”のソリューションである。
記事の監修者
大屋和彦
九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。
