コンテナハウスコラム
四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。
更新日:2025.11.19
08_用途別・住宅宿泊店舗等
20FTコンテナ1台でビューティサロン開業|費用・設備・法規・成功ポイントを徹底解説
── 背高コンテナを横倒しにした“レイダウン”が、美容開業の常識を変える
結論|美容室基準15㎡をクリアできる唯一の20FT規格、それがレイダウンコンテナ。通常の20FTコンテナでは、内部有効面積(約13.8㎡前後)では 美容室の面積基準「13㎡(待合室やトイレ、バックルームは含まれませんので、それらを入れると普通の20FEETコンテナでは要件を満たせません)」 に届かず、単体での美容室開業は原則できないのです。
しかし、レイダウンコンテナなら16㎡超え。レイダウンコンテナとは、ハイキューブコンテナ(背高)を横倒しにし、側面を床とする構造。これにより、床幅が広がり(約2.7m → 約2.9〜3.0m)全体の床面積が約15%増加し、16㎡OVERを確保できるので、単独で美容室の要件を「満たすことができるのです。
つまり、美容室の作業室面積基準「13㎡+トイレ&バックルーム・待合」を単体1台でクリアできる構造体が誕生する。この“わずか15%の増加”が、サロン開業にとってはまさに「決定打」となる。
もくじ
🧩 レイダウンコンテナが美容室に向いている技術的理由
① 美容室基準(13㎡以上_待合室やトイレ、バックルーム含まず)を唯一クリアできる20FEET単体モデルが「レイダウンコンテナ」であり、「単体」で構築できる事があらゆるコストに有利に働く。
通常の20FEETでは届かないライン。レイダウンはここを突破する。これはサロン建築における巨大な壁の突破と言える。革命と言ってもいいだろう。
② ハイキューブの“高さ”がそのまま“広さ”へ転換する発明(IMCA_現代コンテナ建築研究所の発明)。
横倒しにすることで、本来は「高さ」だった部分が「幅」になる。躯体の強度は保ちつつ、内部空間だけを合理的に広げるという、コンテナ建築ならではの技巧です。
③ 設計自由度が“サロン仕様”に完全マッチ
セット面
シャンプー台
給湯
照明
換気
ストック棚
これらが“正確に入る”サイズ感になる。
💰 サロン開業の最大の壁「設備投資」。レイダウンならコンテナ1台で突破できる。
美容室開業は一般的に「テナント開業」でも、1500〜2500万円の初期投資が必要とされる。
しかし、レイダウンコンテナでの開業はこうなる。
コンテナ 1 台で「建物」そのものが完結する。内装工事が小面積で済む。
家賃ゼロも可能(自宅敷地)、店は自分の資産である。テナントでは店は資産にはならない。
引っ越し・移転ができる → リスクが限りなく低い
つまり、
スタートアップに必要な「参入コスト」を根本的に下げる技術なのだ。これはもう“脅威”と呼んでいい。
✔ 独立1年目から利益が出せる
家賃負担が小さいため、
1〜2名サロンなら 初年度から収益化できる ケースが多い。
✔ 成長したら増設できる
売上が伸びたら、サブコンテナを追加。倉庫スペースの増設。物販用スペースを1台追加。
という “レゴのような成長戦略” が取れる。
🌱 サロン×レイダウン=小さく始め、大きく育つビジネスモデル
「最初から大きな内装費を背負わない」
「固定費を小さく保つ」
「移転できる」
「成功すれば増設できる」
レイダウンコンテナは、従来の美容室開業の“弱点”をすべて裏返す武器になる。
美容室の世界で長年語られてきた、“初期投資の重さ”という宿命が、たった20FEETの箱で打ち破られるのだ。
🔧 FAQ
Q. レイダウンコンテナとは?
A. ハイキューブコンテナを横倒しにした建築用コンテナで、床面積が約15%増加するモデルです。
Q. なぜ美容室に向いているの?
A. 単体で15㎡基準をクリアし、1台で美容室の設備がすべて入るためです。
Q. 一般の20FTで美容室は可能?
A. 面積が基準に満たず、原則不可能です。レイダウンのみ単体可能です。
Q. 初期費用はどれくらい?
A. 建築費用は1200〜1500万円程度で開業できます。
Q. 将来店舗を増やしたい場合?
A. 20FTを横に増設できます。
🧠 まとめ|レイダウンコンテナは、美容室開業の“禁断のショートカット”。
一般20FEETコンテナでは不可能
レイダウンなら基準クリア
初期投資が激減
移動・増設が自由
デザイン性が高い
独立1年目から勝負できる
美容室開業の最初の一手として、
レイダウンコンテナは最強クラスの選択肢になる。

レイダウン美容室の平面図
3DCGパース
LP版コピー
「サロン向け構造説明」
レイダウンの技術解説(JIS構造・断熱・荷重・基礎)
記事の監修者
大屋和彦
九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。
