建築を読む、時間を感じる。技術と詩の交差点へ
一棟のコンテナハウスの裏には、いつも「人」と「時間」がある
技術、哲学、感性、地域——それぞれの断片を物語としてつなぎ
建築という旅のページをめくるように読める"連載アーカイブ"です
更新日:2025.11.02
07_価格とお金(見積・回収)
建築用新造コンテナでつくる未来の住まいと空間・ 価格・デザイン・用途別徹底ガイド_連載2/5
【第2章】コンテナハウスの価格と費用構成を徹底解剖
— 見積の中身からコスト削減術まで —
序章:なぜ「価格の見える化」が重要か
コンテナハウスは一般的な木造住宅やRC建築と比べて、「価格の透明性」が高いとよく言われます。
理由はシンプルで、本体サイズや仕様があらかじめ規格化されているため、設計初期段階から概算総額を把握しやすいからです。
しかし、実際に見積を依頼すると本体価格だけで判断できないことに気付きます。輸送費、基礎工事費、内外装工事、申請費などが積み上がり、最終金額に大きく影響します。
本章では、その内訳を詳細に解説し、費用を抑えるための具体策まで紹介します。
📊 図表配置案1:「コンテナハウス見積の内訳構成比(全国平均)」
📸 写真配置案1:施工現場の俯瞰写真(本体設置+基礎工事同時進行)
基本価格帯とサイズ別の目安
住宅用途
20フィート単体 … 約400〜800万円
40フィート単体 … 約500〜700万円
複数ユニット組み合わせ(20ft×3) … 約1,200〜1,500万円
商業用途(カフェ・オフィス)
小規模店舗(20ft×2) … 約800〜1200万円
中規模店舗(20ft×2) … 約1200〜2,000万円
ガレージ用途
単車ガレージ(20ft) … 約200〜500万円
乗用車2台ガレージ(20ftX2) … 約800〜2000万円
※上記は本体+基本設置費用のみ。基礎工事・内装・輸送費は別途。
📊 図表配置案2:「用途別・サイズ別価格帯比較」
📸 写真配置案2:住宅・店舗・ガレージ各完成外観
費用構成の内訳詳細
(1) 本体費用
鋼材価格の変動に連動
塗装色や外装材によって±5〜15%変動
標準仕様か特注かで大きく異なる
20FEET_1台あたり、200万円程度
(2) 基礎工事費
地盤改良費:80〜150万円(地盤調査の結果次第)
コンクリート基礎:1基あたり50〜100万円
複数ユニット時は基礎点数増加
(3) 内外装工事費
断熱施工:50万円/ユニット
内装仕上げ:30〜150万円(仕様による)
設備配管・配線:20〜80万円
(4) 輸送費
陸送(50km以内):約10〜20万円/ユニット
クレーン設置費:5〜15万円/回
離島・山間部は別途大型輸送費
(5) 設計監理費
建築確認申請代行:80〜200万円
設計図面作成費:物件規模の10%程度
📊 図表配置案3:「費用構成内訳棒グラフ」
📸 写真配置案3:基礎工事工程・内装工事中の現場
4. コストを抑えるための戦略
モジュール数を最小限に
将来の増設を前提に、初期段階は必要最小限のユニット数でスタート。
モジュール数を抑えながら面積は広げる工法
DUAL_CORE_HiBrid工法
標準仕様を活用
断熱・内装・外装の標準パッケージを利用し、特注はポイントを絞る。
工場と設置地の距離を短く
輸送費削減は意外と大きな効果。
屋外デッキや外構は後施工
建築確認の対象外であれば、後からDIYや別発注でコストを抑えられる。
出来るだけ「セルフビルド」を導入
MIKAN(未完)HOUSE_建築確認申請付きセルフビルドモデル(業界初)でセルフビルド
📊 図表配置案4:「コスト削減効果比較表」
📸 写真配置案4:標準仕様施工例/特注仕様施工例の比較
5. 実例(御社差し替え枠)
【住宅事例】本体+基礎+内装=総額1,200万円/工期3ヶ月
【店舗事例】本体+基礎+外構=総額650万円/工期2ヶ月
【ガレージ事例】本体+基礎+設備=総額320万円/工期1.5ヶ月
📸 写真配置案5:各事例の外観・内観+費用内訳キャプション
6. まとめ:価格理解が成功の第一歩
コンテナハウスは「安いから選ぶ」のではなく、「コスト構造が明確だから選ぶ」時代に入っています。
内訳を理解し、優先順位を整理することで、理想と予算を両立できます。
そして御社のように多数の施工事例と正確な見積ノウハウを持つ企業こそが、価格面でも顧客の信頼を勝ち取るのです。