コンテナハウスコラム
四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。
更新日:2025.06.30
コンテナハウスの値段・相場
価格相場は?コンテナを使った店舗づくりにかかる費用をわかりやすく解説

~新造建築コンテナで叶える、比較的リーズナブル・高デザインの店舗戦略
もくじ
はじめに
「出店」の常識を変える選択肢、コンテナ店舗という提案。飲食店、美容室、雑貨ショップ、地域活性拠点。あらゆる業種で「店舗を持つ」ということは、いまも昔も一大決断です。特にここ数年、地価の高騰・建築費の上昇・資材調達の困難化といった状況の中で、店舗開業のハードルはますます高くなっています。
そんななか、今注目されているのが「コンテナを使った店舗づくり」です。
この記事では、
🔴なぜ今、コンテナ店舗なのか
🔴導入にかかる費用とその内訳
🔴中古海上コンテナとの違い
🔴用途別(小型〜大型)価格例
🔴実際の設計・申請・工期・アフターの流れ
🔴今後の可能性と展望
を、徹底的に解説していきます。キーワードは「コンテナ 店舗 価格」です。でも、価格だけで語るのはもったいないので、価格以上の価値がある理由まで、丁寧に掘り下げていきます。
なぜ「コンテナ店舗」が選ばれているのか?
1-1|価格だけじゃない、“合理性”と“魅力”のある建築
コンテナというと、一昔前までは「倉庫」「物置」あるいは「バラック」といったイメージが先行していました。しかし現在では、現代コンテナ建築研究所のコンテナハウスの世界の大転換実績によって、設計・施工技術の進化もあり、コンテナハウスは立派な建築工法の一つとして再定義されています。むしろ下に掲載したように目新しい特徴によって「有意の先進性」がうかがえます。
とくに注目されているのは以下のような特徴です:
○ 短納期(工場組み立てのプレファブリケーション構造による圧倒的スピード)
○ コスト最適化(必要な空間を、必要な分だけ、工場組み立てによる合理化)
○ デザインの個性(無骨さとスタイリッシュの融合、実績が物語るデザインの多様性)
○ 拡張性・可動性(ビジネスの変化に柔軟対応、増築、減築など自由自在)
これらの特性が、現代の「低リスク・高回転型ビジネス」にフィットしているのです。
1-2|当社の特長「建築用に新たに開発されたコンテナ」の価値
当社が採用しているのは、いわゆる「中古の海上輸送コンテナ」ではありません。
私たちが扱っているのは、最初から建築用途として、当社が業界に先駆けて開発した開、建築に最適化された新造スマートシステムコンテナです。
⚫️ POINT_なぜ「建築用新造コンテナ」なのか?
○ 建築基準法への適合性(構造強度、寸法精度)_基準法的には法に合致する材料、構造方式
○ 内装工事がしやすい設計_工場での断熱施工、下地までの製造。すぐに設備工事、内装工事に入れる
○ 美観性・防錆性に優れ、長寿命。(塩害地域用の「重耐塩仕様」も可能_高強度塗装も可能です)
○ 用途変更・申請に対応しやすいシステム建築のコンテナという設計自由度。システム建築になっていて多様な展開が可能
○ 「見た目がコンテナ」なだけでは、安心して使える“建築”にはなりません。建築用に開発された安心安全なコンテナ。
その違いを知った上で選ぶことが、店舗づくりの成否を分ける第一歩になります。

【完全解説】コンテナ店舗の費用相場と価格構成
2-1|店舗づくりにかかる費用の全体像
「コンテナ 店舗 価格」を語るとき、ポイントになるのは以下の6項目です:
コンテナ本体費用(新造か中古か、サイズや連結数。標準サイズなのか特殊サイズなのか)
内装・外装工事費(仕上げの質、グレードにより幅ができます)
設備費(電気、給排水、空調、照明など、どんな建築物にも発生します)
基礎工事・設置費(常設型は基礎は必須、トレーラー型は「シャーシー」が必要)
申請・設計費用(確認申請、意匠設計、構造計算など)
輸送・搬入・設置費(場所・距離により変動)この全体像を踏まえ、用途別に価格例を解説します。

2-2|ケース別|用途ごとの価格目安
[CASE①] 移動型ミニショップ・キッチンカー風(10〜20ft)
項目 | 概要 | 費用目安 |
コンテナ本体 | 小型建築用コンテナ | 100~120万円 |
内装・外装・意匠設計 | 簡易仕上げ | 150~300万円 |
設備 | 電気・給排水 | 100~200万円 |
運搬・設置 | トレーラー or 台車対応 | 50~100万円 |
合計 | 400~720万円前後 |
小さく作るものは総額はちいさくなりますが、「設備的なもの」は小さくても必要なものは必要になり、はぶけないので「坪単価」的な考え方をすると、坪単価はあがっていきます。(200万/坪もおかしくありません)
※用途例:マルシェ出店型カフェ、アパレル物販、アウトドアイベント用仮設店

[CASE②] 中規模固定型店舗(20ft×2連結)
項目 | 概要 | 費用目安 |
コンテナ本体 | 20ft新造 ×2基 | 200~300万円 |
開口・連結 | サッシ・補強等 | 150~200万円 |
内装・外装 | フローリング・塗装 | 250~400万円 |
設備 | トイレ、照明、空調 | 150~250万円 |
基礎工事 | 独立基礎 or 杭 | 50~100万円 |
合計 | 700~1,200万円前後 |
※用途例:サロン、レストラン、テイクアウト併設カフェ、雑貨+ギャラリーなど

[CASE③] 大規模複合商業施設(20ft×4〜6台)
項目 | 概要 | 費用目安 |
コンテナ本体 | 20ft×6基程度 | 600~800万円 |
構造工事 | 構造計算・耐火対策等 | 200~300万円 |
内外装 | 意匠設計・高品質仕上げ | 1000~1,500万円 |
厨房・音響・水回り | 高度設備 | 700~1000万円 |
基礎・造成 | 土間・外構含む | 200~400万円 |
合計 | 2,700~4,000万円前後 |


※用途例:道の駅、複数テナント複合店、観光施設、コワーキングスペース併設型など
「価格」だけでは語れない、コンテナ建築の本当の強み
3-1|デザインによる「選ばれる店舗」づくり
人は視覚で選びます。
とくに初めての来店客にとって、「外観デザイン=信頼度の第一印象」。
コンテナ建築は、無骨でいてスタイリッシュ。
塗装・木ルーバー・照明・看板・植栽との相性も抜群で、小規模でも映えるブランディングが可能です。設計プロセスを大事にしている「現代コンテナ建築研究所」では皆様の事業の「CONCEPT」作りからお手伝いし事業コンセプトに合ったデザイン、機能に合わせて設計を進めてまいります。

3-2|スピード施工と可変性という“武器”
設計から完成まで、最短2ヶ月。
しかも将来的には、拡張・移転・再利用が可能。
「常設にしないと採算が合わない」というこれまでの店舗論を、
「まず始める。その後育てる」という発想に転換できるのが、コンテナ店舗最大の魅力です。

3-3|「建築確認がとれる」からこそ、事業として成立する
多くの「なんちゃってコンテナ店舗」は、法的には建築物として成立していません。
そのため水道接続ができなかったり、保健所・消防の許可が下りないこともあります。
当社が扱う建築用コンテナは、構造計算・確認申請・各種届け出対応も含めてトータルサポートが可能。
きちんと許認可を得た“正規の店舗”として長期活用できるのです。

第4章|よくある質問(FAQ)
Q:中古の海上コンテナはなぜ安いの?
A:構造が不明瞭、経年劣化が激しい、加工しにくいといったリスクがあるためです。
Q:断熱性や防音性は?
A:断熱パネル、ウレタン吹付、遮音建材などを用いれば、一般建築となんら変わりありません。
Q:建築確認にはどのくらい期間がかかる?
A:地域差はありますが、設計完了後1〜2ヶ月程度でこれも「重量鉄骨」のジャンルと同じです。
Q:融資や補助金は使える?
A:コンテナが建築用コンテナで、建築確認申請も基準法を守れば通り、「建築物」として認定されますので、金融機関の店舗ローンや自治体補助金も通常の建築と同様に対象になります。

未来をつくる、「移動する建築」としてのコンテナ
私たちはいま、固定観念にとらわれない空間の再定義を目の当たりにしています。
「お店は建物に入るもの」ではなく、「お店自体が動き、変化し、人とともに生きる器」へと進化しているのです。小さく始めて、大きく育てる。変化に強く、コストに優しく、そして何より、自分らしい世界観を表現できる。そんな建築は、まだ他にありません。

価格を超えて、価値で選ぶ時代へ
「コンテナ 店舗 価格」というワードを検索したあなたへ。
その先にあるのは、単なる費用の比較ではなく、ビジネスを成立させる“場”の選択肢です。当社は、建築用新造コンテナという確かな品質と、柔軟な設計力を強みに、あなただけの“勝てる”店舗づくりをサポートします。まずは、お話を聞かせてください。あなたの構想に、ぴったりのコンテナ空間をご提案いたします。

記事の監修者

大屋和彦
九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。