コンテナハウスコラム

四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。

更新日:2025.08.20

コンテナハウスと面積・台数

コンテナハウス_面積-5坪から20坪までの暮らしと可能性(総括編)

はじめに─「坪」「㎡」と「台数」でイメージするコンテナハウス 

「コンテナハウスを考えるとき、まず気になるのは“何坪あれば暮らせるのか”という現実的な広さ感覚です。本記事では5坪から20坪まで、4つの代表的なサイズを取り上げ、それぞれの暮らし方の全体像をまとめます。」

コンテナハウスを検討する人が、最初に検索するキーワードには特徴があります。
「コンテナハウス 5坪」「コンテナハウス 10坪」「コンテナハウス 15坪」「コンテナハウス 20坪」。
これはつまり、暮らしのリアリティを求めるとき、人はまず「広さ」で考えるということです。

何畳の部屋にベッドが置けるか、リビングにソファを置けるか、家族で食卓を囲めるか。
その直感を導くのが「坪」という単位。日本人の身体感覚に根ざした基準です。
そして、コンテナハウスではもう一つ重要な指標があります。
それが「台数」です。
20フィートコンテナ1台=約5坪(16.5㎡)(20FEET_LAYDOWN_container)(20FEET_Normal_container=13.5㎡=4坪強)。
これを積み木のように組み合わせていくと、10坪、15坪、20坪と空間が広がっていきます。
5坪=20FEET 1台
10坪=20FEET 2台  (繋ぐと間の面積が少し増える)
15坪=20FEET 3台  or  2台のDualCore_HiBrid
20坪=20FEET 2台のDualCore_HiBrid   or  4台以上
坪数だけでなく「何台のコンテナでできるのか」という視点が入ると、一気に現実味を帯びます。
これはコンテナハウスならではの感覚です。
本記事では、5坪・10坪・15坪・20坪の代表的な暮らし方と可能性を総括的に解説します。
これを地図のように眺めれば、あなたの未来の住まい方がきっとイメージできるはずです。


コンテナハウスの広さ換算表
まずは整理のために、坪・㎡・台数の関係を表にしてみましょう。

坪数平米(㎡)コンテナ台数の目安用途イメージ
4坪
5坪
Normal約13.5㎡
LayDown16.5㎡
Normal 20FEET 1台
LayDown20 FEET1台
ソロハウス、離れ、書斎、店舗ブース
10坪約33㎡20FEET 2台夫婦暮らし、別荘、セカンドハウス
15坪約50㎡20FEET 3台 or 2台DualCore_HiBrid小家族、ミニマル2LDK
20坪約65㎡20FEET 2台DualCore_HiBrid or 4台以上ファミリー、宿泊施設、店舗展開

坪数を数値で追うだけでなく、台数に置き換えると空間の具体性が一気に増すことに気づくでしょう。


5坪コンテナハウス(20FEET 1台)
ミニマルな実験室
5坪=16.5㎡は、いわばコンテナハウスの「最小単位」です。
ワンルームアパートの半分ほどの広さですが、ベッド・ミニキッチン・シャワーを工夫して収めれば立派に「暮らせる箱」になります。
タイニーハウスとしての自分専用空間
週末別荘や隠れ家としてのセカンドハウス
小さなオフィスやショップブース
「最小の一歩を試す」のにぴったり。
検索ボリューム的にも「コンテナハウス 5坪」は非常に多く、最初にぶつかる入口ワードです。


10坪コンテナハウス(20FEET 2台)
夫婦暮らしや別荘に最適
10坪=33㎡になると、生活にゆとりが出ます。
2台のコンテナを横に並べることで、リビング+寝室という明確なゾーニングが可能になります。
2人暮らしにちょうど良いサイズ感
LDK+寝室構成のミニマルハウス
海辺や山間部の「小さな別荘」
コンテナハウス 10坪は「現実的に暮らす最小ライン」と言えるでしょう。


15坪コンテナハウス(20FEET 3台 or 2台DualCore_HiBrid)
小家族の生活空間
15坪=50㎡は、家族住まいが視野に入る広さです。
3台直列で2LDKをつくることも可能。
あるいは2台を横に結合する「DualCore_HiBrid」で大きなLDKをつくり、ロフトや可動間仕切りで部屋を増やすこともできます。
夫婦+子供1人の生活圏
コンパクトな2LDK
「暮らす」と「楽しむ」を両立させる余裕
このサイズになると「コンテナでも普通に暮らせるのか?」という不安が払拭されます。


20坪コンテナハウス(DualCore 2台 or 4台以上)
ファミリー&事業型の可能性
20坪=65㎡を超えると、いよいよコンテナハウスのスケールメリットが際立ってきます。
4台構成なら、広いLDKに加え寝室2~3室を確保でき、一般的な木造住宅に匹敵。
さらに20坪規模は「事業」にも応用可能です。
グランピング施設の宿泊棟
小規模店舗
サロンやオフィス
「住まう箱」から「事業の器」へ。
コンテナ建築の拡張性を最も実感できるのがこの20坪ゾーンです。

コンテナ数十台の例


コンテナハウスの拡張性と未来像
坪数と台数の組み合わせを俯瞰すると、コンテナハウスの面白さが浮かび上がります。
5坪=はじめの一歩(個人の実験室)
10坪=暮らせる最小単位(夫婦のセカンドハウス)
15坪=家族の拠点(2LDK的生活圏)
20坪=事業展開へ(宿泊・店舗・多用途)
これらは単なる広さ比較ではなく、「暮らしの哲学の地図」でもあるのです。
コンテナハウスは、必要な分だけ足す・減らす・組み替えることができる。
だからこそ、ライフステージや事業フェーズに応じて、柔軟に進化していきます。


まとめ──坪数と台数から考えるコンテナハウス
この記事で総括したように、コンテナハウスを「坪数」と「台数」で見ていくと、その可能性が一気に立体化します。
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「コンテナハウス 5坪 間取り」
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「コンテナハウス 15坪 実例」
「コンテナハウス 20坪 レイアウト」
こうした検索ワードを入り口に、読者をそれぞれの詳細編へと誘導する。
まさに「総括編」は、シリーズ全体のゲートウェイ記事です。
そして何より伝えたいのは、5坪からでも未来は始められるということ。
20坪になれば「暮らす」と「事業する」を両立できる。
コンテナハウスは、小さな夢を大きな現実へ育てる器なのです。

記事の監修者

大屋和彦

大屋和彦

九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。

1995年よりコンテナハウスの研究を開始。以後30年間にわたり、住宅、商業施設、ホテル、福祉施設など300件以上のプロジェクトに携わる。特にホテルをはじめとする宿泊施設型コンテナハウスの設計・施工に圧倒的な実績を誇る。商業施設、住宅分野にも多数の実績があり、コンテナハウス建築業界で幅広く活躍している。