コンテナハウスコラム

更新日:2025.02.04

コンテナハウス講座(初級)

コンテナハウス講座 単独コンテナの可能性 初級2/5

 単独のコンテナに何が可能か

単独のコンテナとは。

一般的に考えると
1.20FEETのノーマル高さW2438XL6058XH2591と
2.HiCubeのH2896
3.40FEETのHiCube=W2438XL121928XH2896
これらが一般的に流通している単独コンテナのサイズです。

単独コンテナの強みとはなんでしょう?

単独コンテナの強みはその「独立性」ゆえの「可搬性」ということができます。建築用途としては「基礎に緊結」しなければなりませんが、緊結の方式は基本「アンカーボルト」への定着ですから、ボルトナットによる定着ですので、取り外しは至って簡単なことです。

移設できる「建築物」というものはなかなか昔から考えられていたにせよ、現実にはそんなにあるものではありません。しかし単独のコンテナハウスは生まれながらにして「移設」は可能な躯体なのです。しかも「分解」などの手間はなく、そのままピッタリとおさまるトレーラーもあり、世界中にロジスティクス網まで構築されているという「あり得ない強み」があるのです。

さて、単一のコンテナを利用してコンテナハウスを作る場合、いくつかのメリットがあります。以下にその主なポイントを挙げます:

 コストの低さ

  • 単一コンテナでは、複数のコンテナを接続するための工事や素材が不要なため、複雑な機構がなくなる分建設費用が抑えられます。単純に「コンテナ1台」で何か出来ればシンプルでわかりやすくていいですね。

短期間で建設可能

  • 設置や内装工事で「接続部分」がないので複雑な部分が少ないことから比較的簡単で、建設期間が短縮できます。
  • 基礎工事も比較的簡単で済む場合が多いため、利用開始までの期間が短いことが魅力です。

移動・設置の容易さ

  • 単一のコンテナであれば、クレーンやトラックで比較的簡単に運搬・設置が可能です。
  • 必要であれば別の場所へ移設も容易に行えます。

小規模スペースに対応

  • 単一コンテナは比較的コンパクトなため、狭い土地や限られたスペースに設置するのに適しています。
  • 山間部や離島など、アクセスの限られたエリアにも設置しやすいです。

メンテナンスが簡単

  • コンテナ自体は丈夫な構造のため、基本的なメンテナンスで長期間使用できます。
  • 単一コンテナの場合、接続部分がないため、構造的なメンテナンスも少なくて済みます。

用途の自由度

  • 小規模のオフィス、ワークスペース、ショップ、シェルター、趣味の部屋など、幅広い用途に適用可能です。

環境への配慮

  • 鉄はリサイクルして使える素材ですので、エコロジカルか観点からも素晴らしい素材です。

デザイン性

  • 単一のコンテナを活かしたシンプルでモダンなデザインが可能です。
  • 外装や内装のカスタマイズも比較的容易で、自分の好みに仕上げられます。

小規模でシンプルな住居や施設を検討している場合には、単一コンテナの利用は非常に合理的な選択肢です。

 単独コンテナの大きさはどんなものでしょう

1.20FEET_NORMAL_HIGHT=W2438XL6058XH2591
2.20FEET_HiCube=W2438XL6058XH2896
3.40FEET_HiCube=W2438XL121928XH2896
4.20FEET_LAYDOWN_container=W2896XL6058XH2438(幅広で背が低い)_当社発明品

基本的には「輸送用」に開発されたものなので幅は道路事情や道路交通法上の観点から決まってきています。
海外では道路事情からもっと幅広のものも流通しています。

ここは優先順位が「輸送」の観点ですから、いわゆる「ヒューマンスケール」と言われるヒトにとって心地良かったり、便利だったりする寸法体系は採用されていません。
しかしながら、当社の発明品の「LAYDOWN_container」は縦と横のプロポーションを変えたものです。人が使う上では「横のサイズが2896mmで断熱などの内装の仕舞いをつけてW2600程度にする事ができ、ワイドが結構ですヒューマンスケールのサイズになり使いやすくなっています。ただ、天井高さが低くなるという欠点はあります。

そんな単独コンテナですが、横幅が「普通タイプ」のものも、「色々な工夫のもと」にあらゆる仕事やビジネスや、居住用にも使われています。

可動性を完全に生かしたものは「トレーラー」に載せて使う「トレーラー型」での使い方です

 単独コンテナの進化(LAYDOWN_container)横倒しプロポーション型

 単独コンテナの設計例