コンテナハウスコラム

四半世紀以上にわたり現場に立ち
研究し続けてきた私たちだから語れる
リアルな“コンテナハウスの深堀り話”です。

更新日:2025.08.01

コンテナのおしゃれなオフィス

おしゃれなコンテナオフィスはどんな業種に向いているのか

デザイン・クリエイティブ系(設計事務所・デザイン事務所・広告代理店など)


✅ 向いている理由:
「見た目」と「空間演出」が自分たちの名刺代わりになる
小規模での独立・スタートアップに適したサイズ感
自由にレイアウトできる構造で、作品展示やプレゼン空間も作れる
💡 実例イメージ:
グラフィックデザイン会社が2台のコンテナをつなげて、片方を作業スペース、片方を来客用ギャラリーに。
建築家事務所が黒塗装のコンテナで、あえて無骨な仕上がりにして個性を演出。

アパレル・セレクトショップ・雑貨ブランド系

✅ 向いている理由:
見た目が「パッケージの美しさ」を体現しており、店舗型ブランディングに最適
コンテナの“ストリート感”や“ラフさ”が、ファッションの世界観とマッチ
移動可能なので、ポップアップショップやイベント出店とも相性がよい
💡 実例イメージ:
サステナブル系アパレルブランドが、郊外のコンテナオフィス兼ストックルームを設置。
コンテナをショップ+事務所に分け、SNS映えする撮影スタジオとしても活用。

カフェ・コーヒースタンド・飲食業のベース拠点


✅ 向いている理由:
小規模店舗が可能(10〜20㎡程度で収まる)
個性を出しやすく、若年層へのアプローチ力が高い
衛生面・厨房設備もカスタマイズ可能
💡 実例イメージ:
地元密着型のロースターが、焙煎所を兼ねたコンテナカフェを運営
複数店舗のスタッフオフィスとして活用し、倉庫と連携させることも可能

美容・ヘルスケア・ウェルネス系(サロン、マッサージ、ヨガ、カウンセリング)



✅ 向いている理由:
落ち着いた空間を手軽に確保できる
自分の世界観をそのまま空間演出に反映できる
コンテナの密閉性と遮音性が高いため、静寂が求められる施術にも対応可
💡 実例イメージ:
コンテナを白く塗装し、木材と照明でナチュラルテイストのアロマサロンに
自宅の敷地にコンテナオフィスを置いて、プライベートサロンを開業

スタートアップ・ITベンチャー・フリーランス集団

✅ 向いている理由:
固定費を抑えられ、初期投資も最小限で済む
スタイリッシュなオフィスは、採用・SNS拡散・取材効果にも貢献
可変性の高さで、成長に合わせた拡張ができる
💡 実例イメージ:
3人スタートのITベンチャーが、20FT1台からスタートし、社員が増えたらもう1台追加
屋上デッキを設けて、開放的な会議スペースとして活用

教育・ワークショップ・アート・カルチャー系

✅ 向いている理由:
空間が“箱”としての演出効果を持ち、没入型の体験をつくれる
アートギャラリー、子ども向けSTEAM教育、音楽スタジオなどにもフィット
イベント開催との親和性が高く、移動式学習拠点としても活用できる
💡 実例イメージ:
アーティストが自作の作品を展示する“移動式ギャラリー”として活用
地方の廃校跡にコンテナを設置し、放課後の学び空間に

アウトドア・地域事業・グリーン系ベンチャー

✅ 向いている理由:
土地を選ばず、自然との相性が抜群(山、海、農地、森…)
工事が簡略化でき、オフグリッド的な暮らし・働き方にも対応
「自然の中で働く」という思想に、建築が伴ってくれる
💡 実例イメージ:
農園や牧場の管理拠点として、現地に設置
アウトドアガイド会社がコンテナベースを作って接客・受付・装備準備に活用

まとめ:「コンテナオフィスが向いている業種」とは?

一言で言えば──
“自分の価値観を空間に込めたい”すべての業種に、コンテナオフィスはぴったりです。
特に以下のような方には強くおすすめできます。
個性を打ち出したい人
無駄を削ぎ落としたい人
成長にあわせて柔軟に変化したい人
土地に縛られず、可能性を持ち運びたい人
建築そのものに「思想」を込めたい人

記事の監修者

大屋和彦

大屋和彦

九州大学 芸術工学部卒 芸術工学士
早稲田大学芸術学校 建築都市設計科中退。
建築コンサルタント、アートディレクター、アーティスト、デザイナー。

1995年よりコンテナハウスの研究を開始。以後30年間にわたり、住宅、商業施設、ホテル、福祉施設など300件以上のプロジェクトに携わる。特にホテルをはじめとする宿泊施設型コンテナハウスの設計・施工に圧倒的な実績を誇る。商業施設、住宅分野にも多数の実績があり、コンテナハウス建築業界で幅広く活躍している。