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更新日:2025.05.04
進行中物件の紹介
コンテナハウスとは、レゴブロックとロックの双生
コンテナハウス=レゴブロックとロック。
コンテナハウスという言葉の中には、「レゴ」と「ロック」が同居している。レゴは言うまでもなく、組み立てる楽しさと論理性の象徴だ。モジュールを並べて、積んで、組み替える。合理的でありながら、無限の創造性を持つ。
一方のロックは、衝動的で、反体制的で、直感的。社会の枠組みを少し斜めから見ている。コンテナ建築には、この両者が奇跡的なバランスで同居している。決められたサイズ、決められた角。世界中の物流と互換性のある“完全な規格品”でありながら、その中に「自分だけの不完全な生き方」をぶち込むことができる。

そんなコンテナハウスの現在の振興プロジェクトを紹介します

湯煙と城下町──「働く」を見つめ直す、もうひとつの拠点福岡県の朝倉郡、秋月町という小さな城下町をご存じだろうか。“筑前の小京都”とも呼ばれるその町には、桜と紅葉がよく似合う。
観光地といえば派手な仕掛けが多いこの時代に、秋月はあくまで静かで、控えめで、落ち着いている。まるで、忙しさに追われる現代人の心の「空白」にそっと寄り添うような町だ。この場所に、企業のためのグランピング施設をつくることにした。と言っても、ただ自然の中にテントを張って焚き火を囲むだけではない。

私たちは「温泉」を用意した。しっかり働いた人が、しっかり休める場所を、本気でつくろうと考えたからだ。
心と身体がほどける場所。ふだん一緒に働いている人の、ちょっと違う表情が見える場所。そういう時間を、福利厚生と呼んでみたい。

制度のための制度ではなく、「生き方の余白」を持ち帰れるような場所を。夜は風が涼しく、星が近い。朝、湯気の向こうから、鳥の声が聞こえてくる。よく休むこと」は、きっと「よく働くこと」よりもずっと難しい。だからこそ、企業にこそ、そうした場所が必要なのではないかと思うのだ。

